旅するように、旅をしながら暮らすためにモノを少なくしていこう

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愛車チェロキーを修理に出しているため、チェロキーに積んでいたキャンプ用品などを部屋に移している。笑ってしまうぐらい部屋が狭い。ただでさえ6畳という狭い部屋。なんとか物を減らしてやってきたところに追加されたため窮屈すぎる。これを気にチェロキーに積んでいる荷物も整理して、スリム化をはかることにした。足の折れたキャンプのターフも直して使えそうだったけど廃棄、便利そうで邪魔だったハンガーラックも廃棄。チェロキーが戻ってきたらほんの少しだけ快適になる気がする。そもそもやはりモノを持ちすぎなのだと思う。1週間旅をしているとよけいにそう思う。生きていくうえで本当に必要とするものなんて実はそんなにないような気がしている。

旅の荷物は、トレイルラン用のリュックサックとランニング用のシャツと下着と手ぬぐいが2セット。あとはiPad miniとiPod touchと携帯電話、それぞれの充電器。これでだいたいこと足りる。理想をいえばデジカメが欲しいところ。あとは財布だけ持っていればなんとかなる。たったそれだけでいいのだ。なんならiPod touchは必要ない。iPad miniで電話もできるので、携帯電話もなくてもいい。衣食住がなんとかなれば人は生きていけるのだ。そこに多少の色をつけるために人は本を手にしたり、パソコンやスマホを手にしたりする。

最初はちょっと便利だけだったのに、気がつけばもっといいものを求め始める。あれもこれも欲しくなり、何でも手元においておくことが快感になる。コレクターというのはその最たるものだろう。物欲を刺激しないと資本主義経済は成り立たないので、どうしても世の中全体でモノを買わせようという流れができてしまう。テレビも雑誌も基本的にはモノを売るため、流行を作り出すためのものにすぎない。そうでなければNHK以外のテレビ局が存在できるわけがない。テレビ局が無料でテレビを放送できるのはどこからかお金が入ってくるからだ。

1年前に大和に引っ越してきてから、これでもかというほどモノを捨てているおいらでも、まだこんなにあるのかと思うほどモノを持っている。一人暮らしを始めた時からモノが多かった。だから最初から2Kのアパートを借りた。それが間違いの始まりだとも言える。部屋が広いといくらでもモノを増やせる。本を買っては本棚が足りなくなって本棚を組み立ててということを繰り返した。読み返す本なんてほとんどないのに。思い出の品なんていうのもどんどん増えていく。海外に行った記念とか、人生が長くなればなるほど増えていく仕組み。

思い出の品のすべてが悪いとはいえない。おいらもまだお遍路のときのグッズを捨てられないでいる。それらがなくてもおいらがお遍路をしたという事実が変わらないことはわかっている。でも、どうしても捨てられない。そういうものまで捨ててしまう必要はない。思い出の品という枠で考えたときに、棺桶に一緒に入れてほしいものは残せばいいと思う。そうでないもの、そうでなくなったものは持たなくてもいい。

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理想の部屋というのはやっぱりホテルの部屋みたいになる。狭い空間にベットがひとつあって、机があって椅子がある。それだけでいい。テレビの代わりにパソコンがあればじゅうぶんだ。じゃあなんで、モノが溢れてしまう暮らしをしてしまうのだろう。ホテルのようになるように一度すべてのものを手放してみることはできないのだろうか。そこまでもいかなくとももっともっとすっきりとした部屋は実現できるはずだ。どうしてモノが増えていくのかそろそろ真剣に考えなきゃいけない。そして、どうにかして理想のスタイルを手に入れようと努力すべき年齢になりつつある。

いまならば走ること、人に情報を伝えること以外においらにとって重要なことはない。情報をアウトプットするにはインプットが必要なのはとうぜんだけど、インプットが済んだものはすでに不要なのだ。また必要になるかもなんて考えずに、必要なときはまた手に入れればいいという発想も必要だと思う。もちろん、すべての人にそうしてほしいというのではなく、おいらがそうありたいと思うだけだ。みんながみんなモノを持たなくなったら、それはそれでおもしろいけど日本経済は完全に破綻するしね。

本当に必要なモノだけに囲まれて、旅するように、いや旅をしながら暮らすのが理想だ。

そのためになにが必要なのか、しっかり考えるようにしよう。「あると便利」に騙されちゃいけない。なんでもかんでも捨てる必要はないけど、こうやって旅から戻って「これではいけない」という危機感があるうちにどんどん進めてしまおう。人間なんて怠惰な生き物だ。時間とともにまたこの気持は薄れてしまう。そういう自分も嫌いじゃないけど、鉄は熱いうちに叩かなきゃね。いまのうちに理想に近づけるようコツコツ捨てていきます。

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