初めて鹿児島の地を踏むことができました。これまで縁がなくなかなか来ることができなかったのですが、マラソンのおかげで、まだ行っていない九州地方は佐賀だけです。走っていない場所はまだまだたくさんありますが。
鹿児島の第一印象は、うまく溶け込みにくそうという感覚です。鹿児島がよくなというのではなく、わたしの経験のしたことのないプレッシャーのある街で、部外者である自分を強く感じます。
中国でも初めての街に行ったときにこういう感覚はあるのですが、日本国内では初めてかもしれません。精神的にアウェイにいる感覚、いやそんな生易しい言葉ではなく敵地に乗り込んだ感覚です。
ただ、そういう感覚は嫌いではありません。滞在期間の間にどれだけ自分がその地に溶け込んでいけるか。これは鹿児島の特性というのではなく、わたし個人の心の中の問題なのでしょう。
鹿児島で美味しいものを食べたり、地元の人と絡んだりしながら、この土地に融合していくこと。
これが旅をする楽しみのひとつでもあります。そうすることで新しい自分に気づくこともありますし、最初からリラックスしているよりも、発見がたくさんあります。
こういう感覚を持ったときはとにかく歩くことにしています。鹿児島には市電がありますが、市電を使うと大切なものを見失います。旅ランをするように気になるものがあれば立ち止まり、気になる路地があれば入っていきます。
マラソン前にそれをすると、当日には疲れ果ててしまうこともあるのですが、人生ではマラソンよりももっと大切なことがあります。明日は仕事があるので歩き回ることはしませんが、それでも少しは歩くはずです。
今日も夕方に到着して、ゲストハウスについたのは19時前。
1人での食事なので、とりあえず美味しそうなお店を探しながらあてもなく歩きはじめました。すでに鹿児島中央駅からゲストハウスまでの2キロちょっとを歩いているので、街の感覚はなんとなくつかめています。
美味しそうなお店のありそうな路地裏をふらふらしながらたどりつたいのは鹿児島ラーメンのお店。
食いしん坊の遺伝子だけは確実に受け継いでいるので、美味しそうなお店は感覚でわかります。この遺伝子があるからもしかしたらわたしは放浪が好きなのかもしれません。どこに行っても美味しいものを見つけられるから、どこの街も好きになる。
鹿児島で食べた美味しいものシリーズはまた戻ってからやりますが、1軒目から幸先よく、グッと心を持っていかれるほど美味しいラーメンでした。正直あとの食事はすべてそこでいいと思うほどのわたし好み。
鹿児島ラーメンは博多ラーメンに近いものだと思ってましたがとんでもない。豚骨は同じでもぜんぜん違うもので、どちらが好きかといえば、まだ1店舗しか行ってませんが鹿児島ラーメンが好きです。麺にスープが染みてる感じがたまりません。
美味しいものを食べたら、半歩だけその街に溶け込むことができます。一歩分と言いたいところですが、こういう街では溶け込むのに時間がかかります。
しかし、わたしはなぜ鹿児島に最初から馴染むことができなかったのでしょう。伊勢神宮にも近づけなかったりと、前世はきっと複雑な過去を持っているのかもしれません。前世について真剣に考えたことがありませんが。
伊勢神宮にも避けられて、薩摩藩にも合わないとなると、前世が幕府側の人間が前世なら辻褄は合わないことはありません。重松家は伊予松山藩ですから松平家なので幕府側というか完全に親藩です。
関係あるかないかはわかりません。そうやって歴史遊びするのが好きなだけで。
今回は仕事もあるためあまり観光を出来ないのですが、少なくとも歴史博物館くらいは行っておこうと思います。鹿児島は歴史を大事にする街だというのもなんとなく先程の散策で感じましたので、面白い発見があるかもしれません。
久しぶりに気分が旅モードです。マラソンは・・・えぇ頑張りますとも。
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