信号機に捕まらずノンストップで42.195kmを駆け抜けてきた!

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「アディダス ブランドコアストア 原宿」のオープニングイベント、『GREEN LIGHT RUN TOKYO』に取材という形で参加してきました。

『GREEN LIGHT RUN TOKYO』そのもののレポートは今夜にでもRUNNING STREET 365にアップしますが、ここではイベントに参加した率直な感想と、アディダスに提供してもらったシューズのレビューをしようと思います。

まず『GREEN LIGHT RUN TOKYO』について、簡単に紹介しておきます。

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イベントとしては東京の街で赤信号に捕まらずに、42.195kmのフルマラソンを走ろうという企画です。スタートは東京駅前で、ゴールは本日オープンとなったアディダス ブランドコアストア 原宿です。

浅草や芝公園といった、東京マラソンでもおなじみの場所をぐっるっと走るのですが、ルールは「信号待ちをしない」ということで、まっすぐに行きたくても、信号が赤ならコースを迂回します。

スタート時の設定は42.195kmを4時間30分で走ります。

ペーサーを先頭にして走りますが、ペーサーから遅れて、赤信号に捕まった瞬間にリタイアになります。このため信号などは全力疾走で渡る必要があります。

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スピードはそれほどいりませんが、細かなスピードの上げ下げを繰り返しますので、なかなかタフな企画に仕上がっています。そのうえわたしは数日前に裸足で鹿児島マラソンを走ったばかり。しかもスタート時間は午前0時。

前日は仕事が忙しくて仮眠どころではありませんでした。コンディションは最悪です。

取材枠で参加させてもらったため、正直なところ途中リタイアでもいいかなという軽い気持ちで参加したのですが、一番最初に離脱するのだけは避けたいところ。

アディダスのイベントですのでまさか裸足で走るわけにもいきませんので、大人の事情も考えて鹿児島マラソン前にadizero CS11を購入。ところがイベント前にシューズのサイズを聞かれたので、無駄な出費となりました。

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提供してもらったシューズはadizero Japan boost 3のTOKYO EDITIONという300足限定モデルです。結果的にはこのシューズを走り終えたあとにいただけるという……。嬉しい半面adizero CS11をどうしたものかと。

さてイベントの開始です。

スタート地点は東京駅前で、参加ランナーはメディア枠も含めて15人くらいでしょうか。このイベントはノンストップで行うのでトイレ休憩なしなのですが、これがわたしを苦しめることになります。

スタート前にトイレに行ったものの、基本の低さもあってスタート前にはまたトイレに行きたい状態です。しかもなぜかお腹の調子も悪く、ずっとガスが溜まった状態になっています。

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正直スタートして7km地点でくらいに、「これは最後まで持たないかも」と感じて、それでも1番最初の離脱だけは避けようと、体をしっかりリラックスさせて誤魔化します。

でもとてもじゃないけど、あと6倍も耐えられる気がしません。

しかもコース上では信号が赤になっているため何度も迂回させられます。東京駅から浅草までの走行距離が18km。まっすぐに行けば5kmにもなりません。いかにロスが多かったかがわかります。

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それでも久しぶりに長時間履いたBOOSTシューズ、adizero Japan boost 3のTOKYO EDITIONの履き心地がかなり良いので、疲労はまだ出てきません。以前履いたことのあるadizero Japan boostとはまったく違うシューズに仕上がっています。

これくらいのブーストならまだ無理がなくていいかなと思う程度の厚さで、思いのほか安定した走りを見せてくれます。以前のモデルはクッションと反発のタイミングを掴むことができなかったのですが、このTOKYO EDITIONはきれいに反発力を活かして走ることができます。

何度も言うようですが、わたしは裸足ランナーでありながらシューズが好きです。ビブラムのFUROSHIKIをこよなく愛し、クリールのシューズトライアルを心待ちにしているほどのシューズ好き。

こうやって新しいシューズをテストするのも大好きです。そしてTOKYO EDITIONを素直に良いシューズだなと感じました。

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シューズはいいのですが、お腹の調子と膀胱のパンパン具合は時間とともに悪化していきます。それでも誰も脱落しませんので、とにかくガマンです。

このイベントはエイドもアディダスのスタッフが用意しているのですが、水も食べ物もいまのお腹にはNGと判断して、ノー給食、ノー給水で行けるとことまで行くことにします。ノー給食はなんとかなるかなと思いましたが、ノー給水は過去に成功したことがないので未知の領域です。

目の前の信号が赤のうちはゆっくりと走り、青信号になると一気にダッシュをするのですが、これが膀胱とお腹にプレッシャーを掛けます。何度、もうダメかもと思いましたが、とりあえず目先の1kmだけを走ります。

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いきなりのスピードアップでもTOKYO EDITIONなら、スッとスピードを上げることができます。むしろスピードに乗りすぎてしまいますので、グッと上げてスッと流す感じ。BOOSTフォーム独特の走り方を楽しみながら走ります。

それでも本当に辛かった。鹿児島マラソンの低体温症とはまた違った辛さです。

そして東京の街をまったく止まることなく、原宿近くにまで戻ってきましたが、42kmを超えてもこの集団は走り続けます。最初に決めたルートを走りきることを優先したらしく結果的には46.33km、5時間ちょうどのランになりました。

アディダス ブランドコアストア 原宿に到着した瞬間にトイレに駆け込んだのは言うまでもありません。

かなりハードな真夜中のフルマラソンになりました。それでも一緒に走っているランナーたちのテンションが徐々に高くなり、一体感も出てきましたので、ランイベントそのものはかなり楽しく、自分のやっているウルトラマラソン練習会に近いものがあります。

1人では絶対にできない練習でも仲間がいるだけで頑張れる。いつもなら歩いてしまいそうな場面でも、このイベントのおかげで、最後まで走り抜くことができました。

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スタート直後は絶対に完走できないと思いましたが、TOKYO EDITIONという新しい相棒とアディダススタッフのサポート、そしてレベルの高い他の参加者に乗せられて、なんと走りきれたことは大きな収穫です。

やっぱり走るのは楽しい。

知らない人とでも走ることで一つになれる。自己ベストを狙うマラソンもいいですが、わたしはこういう一体感を大切にするランナーを目指したいところ。マラソン大会での観客とランナーの一体感。みんなで長い距離を一緒に走るときの一体感。これからもそれを追求していきます。

それにしても疲れた……


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著者:猫ひろし
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