台北マラソン2013完走記♪台北マラソンは初海外マラソンに最適な大会だ

台北マラソンの朝は早く、午前7時にスタートの号砲が鳴る。ホテルのベットから抜けだしたのはその2時間前だ。朝早く起きなければというプレッシャーのせいでむやみに眠りが浅くなってしまい、何度も途中で目が覚めてしまった。

5時半にホテルのフロントで特別に用意してくれた朝食のパンとドリンクを受け取り、会場を目指す。

天候は雨。朝早すぎてタクシーがつかまりにくい上に、1台に乗車拒否された。地下鉄が動き出すのは6時と聞いているので、とりあえず2駅先の台北駅に向かおうと地下街をジョギングしながら進むと、中山駅のホームから電車の音が聞こえるではないか。台北マラソンに合わせて臨時電車が用意されていたのかもしれない。いそいでプラットホームに駆け下りて地下鉄に乗り込んだ。

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スタート&ゴール会場は台北市政府広場だ。最寄り駅は市政府駅になるが、中山や雙連に宿をとっている人は乗り換えなしで行ける台北101/世貿駅を利用することをおすすめする。

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会場についてまずするべきことは、荷物預け用のバッグの購入だ。1個100元で専用のバッグを購入し、そのバッグに荷物や衣服を入れて預けることになっている。このバッグは翌年以降も使えるので、何度も出る人にはかなり便利だ。もっとも1回しか参加しなくても荷物を預けるなら買うしか選択肢はない。

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着替えは、適当にそこらへんでしている人が多い。前日までに受付を済ませているので多くの人は上着を脱ぐ程度で走る姿になる。もちろん更衣室はあるのだと思うが、雨のせいで探す気にもなれないほどごった返していたので、おいらも適当な場所を探して着替えることにした。

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フルマラソンの参加者が5000人でハーフマラソンが15000人になる。ホームページに昨年実績が120000人と書いてあるが、おそらく累積ではないだろうか。2万人規模の大会のわりにはトイレが少なかったが、トイレに並ぶ人も少なかったように感じる。日本のように1列に並ぶわけではなく、個室の前にそれぞれが並ぶ。すぐに空くかどうかは運次第。トイレは簡易トイレなのに全く臭くない。それはちょっとした驚きだった。ここに限らずトイレがきれいなところが台湾の素晴らしさのひとつだ。

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スタート地点は大渋滞。おいらはなんとか最後列に並べたが、スタート地点に入れない人も続出していた。しかし、この最後列というのが厄介だった。とにかく人が多いので前に進めない。富士山マラソンもかなりの渋滞だったが、台北マラソンはそれをはるかに上回る渋滞だった。7キロ過ぎまで1キロ6分ペースでしか走れない。無理に抜くと体力のムダになるし、ケガの恐れもある。

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そしておいらはやってしまった。スタートから1.5キロの地点で前の人を抜こうとしたところで足を滑らせて左足をひねり、体勢を大きく崩してしまったのだ。おいら以上に周りの人たちが驚いていた。普通の人なら捻挫しているようなひねり方だ。ただ、おいらは捻挫をしたことがない。なぜかわからないが、子供の頃から足首が柔らかく、転ぶぐらい足をひねっても捻挫にはならない。今回は久しぶりのひねりだったので、とりあえずそこからは無理はせずに足の様子を見ながらのレースになったが、結局最後まで異常が発生することなく走りきった。ただむやみな追い抜きはよくないということを再確認した。

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コースは雨のせいもあってかなり退屈なコースになってしまった。基本的にはほぼフラットで、ただひたすら直線に走る。本来ならすばらしい景色も雨で霞んで何も視界に入ってこない。観光マラソンのつもりだったが、おいらは故障をおそれて、最近買ったデジカメではなく結局iPod touchを携帯することにした。結局写真もそれほど撮れなかった上に、撮れた写真もレンズが曇っていたり散々だった(雨用に防水デジカメ買うかな…)。

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声援は日本のように途切れなくあるというわけではなく、大学やサークルのようなグループが団体で仮装して応援している光景を何度も目にする。走らない人にしてみれば台北マラソンなんてどうでもいいことなのかもしれない。仲間や家族が走るから応援するという程度。そう考えると日本のマラソン大会はすごい。日本だと知人が一人もいなくても地元の人が声援を送ったりするのは決して珍しくない光景だ。

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裸足ランナーは1人だけ見つけることができた。台北の歩道はかなりでこぼこだけれども、車道はきれいに整備されていて裸足ランナー向きかもしれない。少なくともハーフマラソンに限って言えば、ぜひ裸足で走ってみたいと思える極上の路面状態だった。そういう意味では台北に裸足ランナーがいてもおかしくはない。むしろもっと多くの裸足ランナーがいるかと思ったが、やはりどの国でも裸足ランナーは異端なのだろうか。

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10キロを過ぎたぐらいからようやく理想とするペースを掴み始めるが、それでも500mも自分の描いたラインでは走れない。1キロ4分で走れることもあれば、5分台に落ちることもある。それでも18キロからの1キロは4分23秒が出ているのでコンディションは確実に上がっている。

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最終的には公式記録が1:55:40でネットタイムが1:53:05とかなりひどいタイムだけれども、スタートからの渋滞や足をひねってしまったことを考えれば決して悲観的になるタイムではない。写真を撮るために何度も立ち止まりもしたわけだし。それよりも後半に向かってペースが上がっていったことを自分なりに評価する。まだスピード練習をしていない段階でこれだけ走れれば納得はできる。しかもそもそも観光マラソンなのだ。速く走ることよりも、台北を駆け抜けることに意味がある。

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100年前に日本が統治していた台湾を、こうして一般人のおいらが走れるということが嬉しかった。反日になってもおかしくない国が、日本人を積極的に受け入れてくれる。そういうことを考えていると胸が熱くなり、残り1キロは終わるのがもったいなくてスピードを落として走った。本当に台湾は、台湾の人たちはすばらしい。

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初マラソンはホノルルでという人が多いと思うのだけれども、ホノルルマラソンはとにかくお金がかかる。それよりも半額以下で出られる台北マラソンで初マラソンというのはどうだろう。ホノルルマラソンほどはお祭りな感じはないかもしれないけど、台北は気軽に行けるし食事も美味しいし、見るべき場所もたくさんある。しかも2泊3日で走って観光して十分満喫できるのだ。そう考えると、初マラソン・初海外マラソンとして台北マラソンはかなり抜きん出た存在じゃないだろうか。初マラソンは海外でと考えている人はぜひ検討してみてはどうだろうか。

おいらは2014年はフルマラソンで参戦するつもりだ。

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