ランニング後のビールで体を正常化させるという考え方

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昨日のブログでは、ランニング後のビールでは脱水症状にならないと書きましたが、どうもしっくりこないところがあり、その後もいろいろ調べていました。

その結果、利尿作用を高めているのはアルコールの処理に水分がいるからではなく、アルコール摂取による抗利尿ホルモンの機能低下が原因だという記事を見つけました。

あぁこれだったんです。わたしがしっくりこない理由が。ビールを飲むと3つの理由で利尿が促進されるとのこと。

1.アルコールにより抗利尿ホルモンの機能低下
2.カリウム過剰摂取による利尿作用 
3.水分摂取による利尿作用

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わたしたちがトイレに行きたくなるのは、膀胱に尿が溜まりすぎたからではなく、膀胱の水分量がある閾値を超えてしまったときの信号によってトイレに行きたくなります。 

この閾値を決めるのが抗利尿ホルモンで、例えば寝ている間は抗利尿ホルモンが働き閾値が上がります。このため、通常よりも多く膀胱に尿が溜まっても反応せず、眠りを妨げません。

アルコールを摂取すると、この抗利尿ホルモンがきちんと働かなくなってトイレに行きたくなるというわけです。普通の飲み会で何度もトイレに行きたくなるのはこれが理由です。

また、ビールにはカリウムが多く含まれていて、カリウムは新陳代謝を高める効果があります。そのため過剰摂取をすると利尿作用が高まるとのこと。

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ここまで書くと、昨日のブログ内容にゴメンナサイしなきゃと思うかもしれませんが、わたしはむしろこのれを知ったことで、ランニング後のビールは「飲みたい」ではなく「飲まなきゃ」になると考えています。

マラソン中は体から水分を逃さないために抗利尿ホルモンの機能が高まっています。走った後もそれはしばらく続きますので、体を元に戻すという意味ではむしろ抗利尿ホルモンの機能を下げなくてはいけません。

また、ランニング中は細胞内のカリウムが流れ出していますので、こちらもしっかり補給する必要があります。体内のカリウムが多くなるから利尿作用が働くのであって、走ってカリウム不足になっているところにカリウムを足しても利尿作用が高まるとは思えません。

そう考えると、走った後にビールを飲みたくなるというのは、決して間違ったことではなく、本能的な行動なんじゃないかと思うわけです。そうでなければ、ランニング後の1杯があんなにも美味しいわけがありません。

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いつもよりも美味しく感じるというのは、シンプルに考えて体が欲しているからです。

もっとも飲み過ぎはいけないことは昨日のブログにも書きました。では、どれくらいまで飲んでもいいのでしょう?それはわたしが答える必要はないかと思います。答えはそれぞれの体が知っています。

ランニング後にお酒を飲んで、トイレに行きたくなったらそこがちょうどいい量です。少なくともトイレに行くための閾値は十分に下がっている証拠ですので、ここが理想的な納めどころです。

そこで止まらないのが酒飲みのよくないところですが、少なくとも止め時は分かったわけです。打ち上げでの最初のトイレの後は、飲むスピードを落とすようにしてください。それが賢さというものです。

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飲み放題ですと、飲まなきゃ損だと思うかもしれませんが、飲みすぎて疲労回復が遅れるとそれはそれで時間を損していることになります。最初にトイレに行くまでが自由に飲んでいい時間だと考えて、あとはほどほどにしておきましょう。

酒は飲んでも飲まれるな。酒呑みの鉄則ですよね。

もし強いランナーになりたいのであれば、きちんと自分を律することのできるランナーを目指したいところ。マラソン大会後にお酒を飲んではいけないなんてことは言いません。むしろ体を正常化させる効果も期待できることがわかりました。

ようは薬のようなものです。適量なら体にいい薬でも、飲み過ぎれば毒となります。

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だから薬になっている範囲内で楽しむ。もっとも年に数回くらいはハメを外してもいいとは思います。わたしたちは人間である前に動物なんですから。

とりあえず、2日にわたってビールが悪者ではないという説を書いてみました。専門家が読むと馬鹿らしいとおもうかもしれませんが、理論的にはそれほど間違ってはいけないかと思います。

決して、わたしがビールを飲みたいための言い訳ではないことは理解してもらえたかと思います。あとは実際に自分の体で試してみることです。なにか気づきがあったらまた報告します。


35歳からのお酒デビュー
著者:おりはらさちこ
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