今シーズンから来シーズンはカラダづくり優先のスケジュール

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1kmを裸足なら3分30秒くらいのタイムで走れるようにはなりましたが、これ以上のスピードを求めるなら、今の走り方では絶対に無理だと判断して、より地面に力を伝えられるフォームへと移行し始めました。

ただ、この走り方をするときに「膝を痛めるかも」と思っていたら案の定。

問題なのは痛めたことよりも、走り方が悪いのか筋力が足りないのかどちらなのかということです。基本的には膝を痛めたら安静というのがあたり前の行動ですが、わたしは痛めた理由を知りたい派。

あやしいなと思いながらも、いろいろ力のかけ具合をチェックしながら17km走ってみました。基本的に痛くなるのは下り坂が多いので、必要以上に圧縮の力がかかっているのは間違いありません。

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でもこれはきちんと反発力に変えることができたなら、推進力になります。

実際に、体幹をしっかり整えることを優先したら、痛みは引いていきます。めちゃくちゃインナーマッスルを使いますので、過去最高に腹筋の弾力性を感じていますが。

やっぱり走れる体になるには、「必要な筋力をつける→実際に走る」の順序で行う必要があります。これをせずに、いきなりスピードに乗ったり、長い距離を走ったりするからケガをするわけです。

でも、そんなことは誰も教えてくれません。いや、きちんと習わずにいきなり始めることに問題があるのですが、ランニングに人気があるのは、いきなり始められる手軽さがあるからです。

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でも、誰かが言わなくてはいけません。速く走りたいのであれば、きちんと体を作ることが大切だということを。

ランニングを教えている人もそのことは重々承知なのだと思います。でもカラダづくりの練習会をしても人は集まりません。だって、みんながやりたいのは筋トレではなくランニングなのですから。

ランニングで気持ちよくなりたいから走るのに、地味で効果がすぐに出ない筋トレなんかしたくないわけです。

しかもカラダづくりというのは、3年くらいはかかります。わたしもハルカススカイランのための半年間のカラダづくりをしましたが、全然足りていないと感じています。狙った体の40%くらいまでしか到達していません。

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筋肉のトレーニングは超回復の理論で行いますので、どうしても中1日か中2日で行うことになります。中2日ですと1年間に120回しかできないことになります。これではまったく足りません。

もちろん、ケガをしない必要最低限の筋トレなら、もっと短い期間で十分です。今回のわたしのケースで言えば、2〜3ヶ月あれば十分に走れるようにはなります。

でも、それまでに勝負レースがあったらどうなのか?

きっとみんなカラダづくりよりも、レースへの調整を重視しますよね。わたしだってそうすると思います。ただ、その結果としてケガを招いてしまうリスクが発生します。

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来シーズンに向けて、わたしなりにいろいろ考えているのですが、本気でカラダづくりに集中しようかなと考え始めています。そのために出るレースをかなり絞ろうかと。

・愛媛マラソン
・南横ウルトラマラソン
・夢の島24時間 or 宮ヶ瀬湖24時間
・ハルカススカイラン
・万里の長城マラソン秋 

こんなところでしょうか。もう1つくらいフルマラソンを入れるかもしれません。走っていない都道府県を埋めるために。そういう意味では福岡や岡山、高知、和歌山あたりが候補になるかもしれません。

自分で走るのを減らして、取材を多くしたいなという気持ちもあります。レースに出ないなら、夜行バスで0泊3日という選択肢もありますから。

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とにかくレースを減らして、計画的なトレーニングをしっかりする。冬と夏の旅ランもしばらく封印する予定でいます。全力で走れるのはきっとあと2〜3年くらいでしょうから、その期間は自分の体としっかり向き合っていくつもりです。

ただ、タイムを追わないのは変わりません。結果的に速くなるのが理想ですが、例えばサブ3を狙うというようなことはしません。タイム設定をすると無意識に自分の限界を作ってしまうのと、それが無茶な走りを招くからです。

サブ3を狙うとなると、1kmを4分16秒で走る必要があります。まだ体ができていないのに、そのペースで走るとどうなるかは言うまでもありません。

出たい大会はいくつもあります。でも、それは2020-2021シーズンにすればいいこと。これまでと同じように、レースとトレーニングを両立させるのは非効率ですし、残された時間の短いことを考えると、やはり大事なのはカラダづくり。

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場合によっては24時間マラソンも出ないかもしれません。長く続けてきましたが、これは1週間以上まともに練習ができなくなることを考えると、かなりマイナスです。

わたしは何かに固執しないような人間でありたいと考えています。永遠に続くものなど世の中にはありません。だから何年も出たからということだけをを継続する理由にはしたくありません。

人生における方向性が変われば、自分が取り組むべきことも変わってきます。

まだまだ未定ですが、来年は今以上に削ぎ落とす1年にするつもりですので、レースの数も絞ってもっと身軽になること。そのために何をすべきか、じっくり考えていこうと思います。


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著者:松本翔
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