なぜでしょう?自分でもよく分からないのですが、上半身の筋肉をつけています。主に背中の筋肉が中心なのですが、その結果、前側も思ったよりも付いてきました。
筋トレというほどのことではないのですが、先週から取り組んでいるのが18Lの灯油タンクに水を入れてそれを持つだけというトレーニングです。上げたり下げたりはしません。そのまま抱えて何分も立っています。
それで疲れたら片手で持つようにするなどを、入浴中の30〜40分くらいかけて行っています。
筋トレのように筋肉を収縮させたりはしません。ただ重さに耐えるだけ。でも筋肉も脂肪も付きやすいわたしの体は、あっという間に「ちょっとやりそうなやつ」みたいな体になっています。
マラソン的にはまぁダメでしょう。上半身の筋肉なんて錘にしかなりませんから。でも、なぜかそれが必要だと思ったので、今はダメもとで継続しています。
筋トレではないのでほぼ毎日行っています。ちゃんと休養を入れるべきというのがトレーニングの基本ですが、先日記事にしたネパールのトレイルランナーであるミラ・ライ選手は毎日米袋を担いて山を上り下りしていたわけです。
トレーニング理論で言えばアイソメトリックに分類されるのでしょうか。専門家ではないので分かりませんが、そうだとしたら神経系を鍛えることができ、なおかつ筋肉の肥大も防げます。
頻繁にやるべきではないと、様々なところで書かれていますが、それは自分の感覚を信じようかなと思います。そもそもアイソメトリックをしたいわけではなく、自分の思うように体を動かせるようになりたいだけですから。
走り方を変化させてから、上半身をしっかり使っている感覚があります。だとすれば、筋肉を付けたほうが効率がいいかなと思ったのがきっかけだったかもしれません。
結局マラソンはパワーです。ナイキのオレゴンプロジェクトに所属している大迫傑選手のコーチが、大迫選手の良さを表現するのに「とてもパワーがある」と言いました。走るためにはパワーは大事です。
それは短距離の選手を見ていても明らかです。ほとんどの選手が筋肉が盛り上がっています。
もちろん、マラソンでは無駄な筋肉をつける必要ありません。でも、それが本当に無駄なのかどうかはやっぱり鍛えてみないと分かりません。少なくともわたしの走り方と、世の中の一般的な走り方は違うのですから。
使ってる筋肉、意識している筋肉がまったく違います。
ほとんどの人は、そもそもどの筋肉を使って走っているかなんて考えもしないのかもしれませんが、わたしのようなセンスの欠片もないランナーは、筋肉の声を聞くことはとても大切なことです。
筋肉と対話しながら自分の走りを作り上げていく。
その中で、背中の筋肉がランニングには重要だと考えるようになり、その筋肉を鍛える、もしくは筋肉に持久力を持たせるために、重いものを持ち続けるというトレーニングに行き着きました。
これが正しいかどうかは分かりません。少なくとも背中の筋肉がある程度鍛えられていないと、確実に腰を壊すだろうなということは分かります。
わたしは、これまで自分なりに背面の筋肉を鍛え続けてきましたので、腰をやってしまう可能性はほとんどありません。このまま疲労がたまると危なそうですが、そのあたりは得意のサボりで乗り切ろうかと。
わずかながら結果も出ています。毎週行っている坂道ランで、走るたびに体に余裕が出てきているのが分かります。足の筋力が上がっていないので、タイムが劇的に縮まることはありませんが、疲労度がまったく違います。
もしかしたら、わたしは以前よりも強くなっている?そんな勘違いするくらいにはいい体になってきたような気がします。
自分でいいなと思ったことですので、結果がどう転ぼうと継続はしていこうとは思います。少なくとも速さはなくなっても強さは手に入れることができている気がします。
気のせいかもしれませんが。
著者:Testosterone / 久保 孝史
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