1日に100km走るということについて真剣に考えてみた【5日間500kmへの道】

来年の5月には24時間裸足チャレンジで160km走れるのが、これから1年の目標です。これと同時に考えていきたいのが1日に100kmを毎日走れる体を作るということ。それがいったいどういうことなのか、ただ目標に掲げるだけでなく、もう少し具体的な数字にして自分の中で消化させて見ようと思います。

1日100km走るということが、自分の体にどのような影響があり、何をしなくてはいけないのかを明確にする。これまで感覚だけでやってきたものを数値化することで、自分がやろうとしていることがどういうことなのか、理屈の上だけでも把握してから前に進もうと思います。

目次

1日に100km走るためには1時間にどれくらい進めばいいか

まずは自分の走るペースについて考えるとしましょう。走るということは消耗するということなので、しっかりと眠らなくてはいけません。睡眠時間を削って走ってもそれが継続できないものだとすると、そこに私が目指すものはありません。あくまでも100kmを毎日無理なく走ることが私の持っているイメージ。

睡眠時間:8時間
食事時間:2時間(3食)
入浴時間:1時間

この計算で考えると、1日に走れる時間は13時間ということになります。すでに厳しいことになっているのですが、条件を緩めても意味がないので、1日13時間走ったときのペースを考えてみましょう。1時間で7.7キロ走れば13時間で100kmになります。計算が面倒なので1時間で8kmとしましょう。

このときのペースはキロ7分台でいいことになります。ペースそのものは問題ありません。むしろ遅いくらい。ただ信号があることを考えると実はキロ6分台で走らないと1時間で8km走るのは難しかったりします。いずれにしても指針としては1時間に8kmです。実際にロードを走りながら、この感覚を身につけるとしましょう。

100km走るのに必要なカロリー

次にどれくらいのエネルギーを摂取すればいいのかを計算しましょう。1時間で8km走るときのMETsが8.3METsになります。このときの消費カロリーは次のようになります。

1.05×8.3METs×13h×54kg=6118kcal

これに基礎代謝が2000kcalくらい加わるので、1日に摂取カロリーは約8000kcalということになります。ちょっと尋常じゃないカロリーです。1食でカツ丼を2杯食べても足りません。前回の24時間裸足チャレンジで摂取したカロリーはおそらく、4000kcalにも満たないはずです。

ある程度は脂肪でカバーできるのでしょうが、とてもじゃないですが足りていません。もしかしたら、毎回走れなくなるのは体の問題なのではなく、栄養が足りてないだけなのかもしれません。それはカロリーだけでなくミネラルも含んでですが、とにかく6000kcalを補給するとなると並大抵のことではありません。

脂肪を燃焼すればいいじゃないかと思うかもしれませんが、繰り返しますが私が目指しているのは「毎日100kmを走れる体」です。脂肪だって限りがあります。いつか尽きてしまうのでは意味がありません。あくまでも摂取カロリーと消費カロリーが均衡を取れていなくては私の目指すところには到達しません。

この食べ物の話はまだ奥が深そうなので、今回は1日6000kcal必要ということがわかっただけでよしとします。腸がそれだけ吸収できるのか、できるとするなら何を口にすればいいのかは、また別途時間があるときにでも考えるとしましょう。

100km走るのに必要な水分

走るときに必要なのは食べ物だけではありません。ゆっくり走っても汗をかくので水分補給も必要です。ナイキの記事によると「1時間以上トレーニングする場合は、ランニング1時間あたり約700mlから約950mlの水を飲む必要があります」とあります。1時間あたり800mlとして13時間なら、約11リットルも必要になります。

それも水ではいけません。スポーツドリンクでないと体内のミネラルが不足します。フルマラソンくらいなら水でごまかすことはできますが、連日100kmとなるとスポーツドリンクか経口補水液が必須です。そうでないならミネラルを別途摂取する必要があります。これも想像以上に足りていません。

24時間裸足チャレンジでは1時間に500mlの飲んでいません。これでは走れるわけがない。今度チャレンジするときは2時間で1.5リットルの計算で、18リットル分……いや無理ですって。18kgあるんですよ。でもこれが現実的な数字なわけです。それもこまめな摂取が必要なので、リュックに背負うのが理想。

そうなるとリュックに補給する時間も必要になります。やれやれです。

出来ていないことばかりだった

こうやって数値化することで、前回の24時間裸足チャレンジがいかに無謀なことだったかよくわかります。エネルギーも水分も足りていない状態での24時間。むしろよく16時間まで走れたという話です。なんなら、この条件だけでもう1回チャレンジしたいところですが、それで失敗したら凹むのでやめておきましょう。

ミネラルも含んでカロリーも高い水分があるといいのですが、この国ではそれを点滴と呼ぶらしいです。自分のオリジナルドリンクを作るのもいいかもしれません。コーラとポカリスエットを混ぜ合わせ……コーラにポカリスエットの粉を溶かせばいいのかな?そんなドリンクを18リットルも飲んだら、体がどうにかなりそうですが、次回の旅ランで試してみましょう。

ここに挙げたのはあくまでも机上の空論。でも理論的には正しい数字。自分にできていないことばかりなので、これはある意味伸び代です。できていないことを改善して、まずは走れる条件を整えるとします。しかし江戸時代の飛脚足軽はいったいどんだけおにぎりを食べていたのでしょう。

玄米1合で525kcalなので玄米12合分のおにぎり。本当なのでしょうか?なんか計算し始めたら、いろいろ楽しくなってきました。この視点で考えるのは悪くありません。きっと多くの人が見逃してきたことです。殻をひとつ破れるような気がしてきました。気のせいかもしれませんが。

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