いつもと同じつもりでも、やっぱりマラソンを走れるとなると気持ちもどこか浮ついてしまうもので、荷造りに時間がかかりすぎて、危うく電車に遅れるところでした。前橋まで行くとなると、乗り継ぎを考えないと30分以上も変わってくるので、家から鶴巻温泉までダッシュ。なんとか予定通りの電車に乗って、いまブログ記事を書いています。
最後にフルマラソンを走ったのは2019年の愛媛マラソン。サブスリーを狙うには走力が足りておらず、それでもサブ3.5は余裕という状態にあったので、なんとも目標を立てにくかったのを覚えています。今回はブランクが大きいのと、あくまでも愛媛マラソンに向けての準備ということで、レースそのものは気軽に挑めるつもりです。ただ、やっぱりソワソワしています。
走り始めたらペースを維持するのに精一杯なので、きっとあっという間に終わるのでしょう。レポートを書くので少しは周りにも目を配ろうとは思いますが、そこまで冷静でいられるかどうか自信がありません。まるで初めてフルマラソンを走ったときのように、気持ちが落ち着かず、小さなところでいつもと違う自分が出ています。
電車移動が3時間ちょっと。乗り換えは2回。意外と近いのですが、群馬県のフルマラソンは初めてです。ハーフマラソンは碓氷峠を走っていますが、あれはスタートとゴールが長野県。完全に群馬県でクローズしている大会は初。近いと「またでいいか」となるもので、今回はコロナ禍というのもあって、中止が相次いだので、走れるならどこでもいいと半分自棄になってエントリーした感じです。
近い場所という意味では、千葉県のフルマラソンも走っていません。アクアマリンが開催されるようですが、ここ最近のブログで書いているように、フルマラソンに対するモチベーションがあまりなく、新しいことを始めたいので、千葉は走らないままかもしれません。タイミングが合えば考えますが、もうかつてのように全国制覇に対する熱意はありません。
人間というのは面白いものです。何も変えなければ、現状維持で満足すれば、穏やかに毎日を過ごせるのに、いま以上の自分を望んで背伸びして、自ら波風を立ててしまう。それをどこかで楽しんでいる自分もいて、なのに平穏を望む。マラソンを走るようになってから、自己矛盾に直面することが増えた気がします。
それはともかくフルマラソン前日です。実はフルマラソン前日にランナーらしい行動を取ったことがありません。本当に記録を狙うならエネルギーを溜めておくために、ホテルでじっとしておくのが正解ですが、観光をしたいから歩いてしまう。そういうところにストイックさがないのもサブ3を逃し続けた理由でしょう。
良い記録を出しているのが愛媛マラソンと湘南国際マラソンだけ。愛媛マラソンは実家から、湘南国際マラソンも自宅からの参加です。ホームに強いけどアウェイに弱い典型ですね。そしてアウェイに弱い理由は歩いてしまうから。もちろん今回も歩きますとも。初の前橋ですから。
きっと夕ごはんも食べすぎてしまうのでしょう。幸い、今回は失速してもいいレース。少なくとも30kmまでは粘りたいところですが。そうならなくても、それが糧になればOKです。大事なのは愛媛マラソンで結果を出すことだけ。それ以外はとても小さなこと。もちろん過程も大事にしますが、過程が正しければ結果も付いてくるもの。
浮ついているのはやっぱり仕方のないことです。1年半もマラソン大会を走っていないのは初めてのことで、そして走力が大幅に落ちている状態を何度も目の当たりにしたわけで、どこまで戻っているかは完全に未知数。それで不安がないといえば嘘になります。号砲が鳴らないことにはどうにもこうにも落ち着きません。
こういうときに自分の器のサイズを痛感します。理想はどんなときもどっしり構えていたいのですが、まだまだその領域には達していません。もっともそれは永遠の課題かもしれませんが。とにかくすぐにでもスタートしたい気分です。どちらかといえば、さっさと終わらせてしまいたい。
走りえ終えて取材も済んで生ビールを飲んで寝落ちしながら自宅へ向かう。あと数時間後にはそうなっているはず。ただ何が起こるのかはわかりません。30kmで見事にガス欠になる可能性だってあります。せめてDNFにはならないようにはしますが、それも含めていい報告ができるようにベストを尽くしていきます。
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