以前も同じようなテーマで書いたことがありますが、疲労感についてのお話です。私たちは、疲労しているかどうかではなく、疲労感があるかどうかで疲れを判断します。それしか手掛かりがないので仕方ないのですが、以前も書きましたように、疲労感と疲労は違います。
今回それを強く感じたのは、富戸ヒルクライムの最終回で1分以上も記録を縮められたことにあります。富戸ヒルクライム最終日から遡ること3日。私は練習会で筋トレをしています。久しぶりのフルメニューだったのもあり、教える側でありながらも筋肉痛。
そして、練習会から2日後、すなわち富戸ヒルクライムの前日に10kmのジョグをしたのですが、疲労感が強くて足がまったく上がらず、上り坂ではほとんど歩いていました。そして、当日も足に重たい感覚があるのですが、やるしかなかったので挑戦してみたわけです。
そしたら、記録が大幅に伸びたわけです。要するに「足に疲労が残っている」というのは、私の思い込みであって、実際に自分で感じた足の重さとは裏腹に、きちんと足は超回復していて、これまでにないタイムで走れたわけです。
これまでの私だったら、もう1日休みかジョグを入れてから、富戸ヒルクライムに挑んでいました。回復していないのに高い負荷をかけても意味がないと思って。でもそうやって、ポイント練習を1日遅らせることで、超回復のピークが過ぎ去っていたとしたら……想像もしたくありません。
ただ、そういうことはこれまでに何度も経験してきたので、やっぱり無駄に休みすぎていたということなのでしょう。もちろんケガを回避できているので、必ずしも休んだことが悪いことだとは思いません。でも、伸び悩んでいる理由のひとつがそこにあるんでしょうね。
適切なタイミングで適切なトレーニングを行う。これができているかどうかで、競技者の成長カーブが大きく変わってきます。トレーニング理論の基本中の基本です。でも、実際にそれを実行するのは簡単ではありません。
今回の富戸ヒルクライムでは、最終回だけでなく、ずっと中2日で坂道を走っていました。これも最初は難しいだろうなと思っていたのですが、中2日あればきちんと前回よりも速く走れるわけです。坂道に慣れていったというのもありますが。
だから、自分の感覚を信じすぎるのもよくないのかもしれません。愚直に中2日で追い込んでいく。それを1年続けてみたら、自分が思っている以上に成長できる気がします。UberEatsの仕事とかが入るとそうも言ってられませんが。
もちろんポイント練習でどれくらいの負荷をかけるのかにもよります。少なくとも毎週水曜日の練習会でやっているレベルなら中2日でちょうど。ただ、これも成長に合わせて負荷を上げていかないと、いけませんが。
いずれにしても、効率よく体を鍛えたいなら、超回復理論どおりに中2日でポイント練習を入れるのがベスト。9月からはそれをしっかりと意識して、トレーニングメニューを組んでいこうかと思います。
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