睡眠時間を確保する習慣が身につかないから、寝たら走っていいことにした

トレーニングをするとき、それに見合うだけの睡眠時間が必要になるというのが、私の基本スタンスです。別に難しい話ではなく、人間の体は寝ているときにリカバリーが促されるので、トレーニングで消耗しただけ眠らないと、回復できないまま次のトレーニングを実施することになります。

回復できなかった疲労が蓄積されると、ケガをしやすくなりますし、人によっては自律神経の乱れにつながります。では、どれくらい眠ればいいのが。これに関しては「可能な限り長く」というのが、私が調べた範囲内での答えです。眠れるなら10時間でも15時間でも構いません。

トップアスリートだと10時間睡眠という人も珍しくなく、むしろその睡眠時間がトップアスリートがトップアスリートでいられる所以かもしれません。ただ、普通の人がそれだけ眠るのは無理。仕事がありますし、やらなくてはいけないことは山ほどあります。

だからといって、寝なくてもいいというわけではなく、むしろ眠れないならトレーニングをしないほうがいいというのが私の考え方。ただ、ずっとトレーニングが先にあって、それに合わせて睡眠時間を確保するようにしてきたのですが、これだとイレギュラーなことが起きると寝る時間が遅くなります。

そこで、少し思考を変えてみました。寝た時間に応じて走る時間を決めます。私の場合は6時間睡眠が基本ですから、7時間寝れたら翌日に1時間走っていいとします。もちろん、この考え方は最初から破綻しているのは分かっています。「走る→リカバリー」が超回復のワンセットであり、逆では十分なリカバリーができません。

ただ、現実的ではあります。出来もしないお題目を掲げるよりも、できる方法を考えてみる方がいいじゃないですか。しかも安定して睡眠時間を確保するようになれば、前後は関係なくなります。毎日7時間半寝たら、毎日7時間半トレーニングができるようになります。

もし忙しくて睡眠時間を確保できなかったら、次の日の練習時間は短くなり、睡眠時間を確保できるので、短期間での睡眠収支は整合性が取れます。宿直仕事の場合は昼寝を入れなくてはいけませんが、今のところ宿直はイレギュラーなので問題ないはず。

この方法の最大の利点は「また今日も寝るのが遅くなった」と罪悪感を抱かなくて済むようになるということ。寝るのが遅くなったら練習が出来なくなるだけ。あとは自分がどこまでランニングに情熱を持って向き合えるかにかかっています。本気なら自然と早めに眠れるようになるはずです。

現実的な導入としては、朝ランはノーカウント。朝ランは人間の活動量として必要なものなので。6時間以上の睡眠時間を夕方ランの時間に充てます。まずはこれでやってみて、どうなるか試してみることにします。全然無理となる可能性もありますが、やってみてわかることもあるので。

これまでとまったく違う考え方になるので、レース前も同じでいいのかとか、旅ランはどうするのかとか、いろいろ課題はあります。でもやってみて得られる知見は必ずあり、失敗しても、時間以外に何かを失うわけではありません。だったら思いつきでもやってみるべきです。

これの実現のためには集中して働く必要がありますし、ライフスタイルが大きく変わる可能性もあり、それによってできなくなることも出てくるでしょう。東京で仕事の場合、その日のうちに帰宅せずにホテルやネットカフェで寝る日も出てくるはずです。

でも、それくらい「睡眠」を生活の中心に持ってこないと、体が壊れるんじゃないかと思うくらいの状態にあります。あれこれ諦めることになっても、中途半端に生きるよりはいいでしょう。こうやってランニングのある生活だってあと何年続けられるかわからないわけですし。

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