百聞は一見にしかず【走れることで可能性はどこまでも広がる】

金曜日から宿直の仕事で伊豆高原に来ています(今日のうちに戻りますが)。普段は宿直+部屋清掃の仕事があるため、お昼の12時前後まで働くのですが昨日は朝の業務を終えて、そこから宿直の時間まで休憩時間がありました。

これはチャンスということで、小田急線の中吊り広告で何度も見かけた小室山に行ってこようかと。宿から小室山まで9kmくらいあるので、ランチの寄り道をしたら戻ってくるのに20kmくらいになり、これまでなかなか行けなかったので。

20kmは普段のジョグペースで2時間半くらいかかります。信号待ちなどあって、キロ6分で走っても止まっている時間があるのでどうしてもそれくらい。旅ランだと10kmは2時間で計算してスケジュールを組みます。もちろん私の場合の話ですが。

大室山は20代の頃に、当時付き合っていた子と行ったはずなんですが、記憶があやふやです。なんだったらボートに乗ったはずなのに、それがどこだったかわかりません。きっと一碧湖なんでしょうが、ふた昔も前のことなので。

そして小室山というのは、おまけくらいに考えていたんです。だって「小」なんですから。ところが小田急線の中吊り広告だと、おしゃれスポットみたいに見えるんです。ちょっと気になるじゃないですか、おしゃれ男子としては。

アップダウンのある道を1時間かけてテクテクと。いや、どうも体のキレが戻ってきているのもあって、キロ5分台くらいで走れたので、どちらかというとキビキビと。コンディションがコロコロと変わるので、走ってみてからその日の調子がわかるんですよね、最近は。

小室山の入口から頂上までStravaのセグメントがあるので、2kmを真面目に走ってみましたが、距離感もわからず道もわからなかった結果、最後まで走り切れず。あれは1マイルレースや階段レースのいい練習になりそうです。

そうやって、上ってきた頂上は、びっくりするくらいの絶景。目の前に相模湾が広がっていて、伊豆高原やら富士山やらが一望できる。渋谷スカイの景色もすごかったですが、小室山からの景色も負けず劣らず。それでいて無料なんですよ。

カフェでドリンクを買えば、専用の展望エリアにも入れます。土曜日ということもあり、多少は観光客がいましたが、平日ならかなり静かに日向ぼっこを楽しめそう。何よりも初日の出スポットとしてもかなり良さそうです。駐車場が激混みしそうですが。

今回、宿から小室山まで足を伸ばせたのは、「往復で20kmくらいなら走れるか」という感覚があったから。これは、ランナーで良かったなと思う点のひとつ。すべてのランナーが20kmを簡単と思うかはわかりませんが、私にとっては「普通」の範囲。

この普通の範囲が広がっていけば、どんどんやれることが増えていきます。この夏にやった東北横断も20kmの延長にあります。私は距離に対する不安はまったくなく、1000kmでも2000kmでも無理だとは思いません。ただ時間はかかりますが。

走れるから行ける場所が増えるし、走れるから行きたい場所も増えます。これだけでマラソンをはじめて良かったと思うわけです。そして、やっぱり何でも自分の目で見ないといけませんね。本物は映像や写真なんかよりも何倍も美しいのですから。

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