サブ3.5までならどのランニングシューズを履いても同じ【※私の場合は】

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寒いからという理由でまったく裸足で走らない裸足ランナー。痛いとか辛いとかそういう思いをするために走っているわけではないので、私はこれでいいんです。慣れたら冷たさを感じないという人もいますが、痛覚が壊れているだけです。人に誇るようなことではありません。

痛いとか怖いとかいう感情は、自分を守るためにあります。人間の体は10℃以下のものに触れると「冷たい」という感覚が「痛い」になります。それは自分の体を守るため。どんなに冷たさに強くても、私たちの体がタンパク質で作られている以上、体そのものが耐えられる温度には限界があります。

それを無視して「慣れたら大丈夫」と個人的に思っているのは自由ですが、無責任に発信するのはやめておいたほうがいい。別に特定の誰かを指しているのではなく、裸足ランナーにありがちな話なので注意喚起。アドバイスした相手の人生を背負うつもりなら構いませんけどね。

少し前にサブ3.5までなら何を履いても同じみたいなことを書きました。ちょっと語弊もある書き方だったので、もう少し詳しく書いておきます。まず、サブ3.5までというのは私の基準であって走力によって多少の違いはあります。キプチョゲならサブ2.5までならと言うかもしれません。

また、何を履いてもと書いましたが、たとえば鉄板の入っている安全靴でも同じかというともちろんそうではありません。ある程度軽いシューズでないといけません。私の基準としては250g前後でしょうか。それよりも重たいと、それなりの覚悟が必要になります。

ソールの厚さはどうでもいいです。好みでいえば薄いほうがいいですね。サブ3.5でクッション性はいりません。反発力もキロ5分程度なら必要ありません。体重移動だけで出せるスピードなので。むしろペースに合っていない反発力はストレスでしかありません。

ただ反発力もクッション性も好みの話で、必要があるかというと「まったくない」というのが本音。そんなものあってもなくても、サブ3.5を達成するのにほとんど影響ありません。もちろんゼロではありません。でも、私にとってサブ3.5のペースは、余裕を持ってゴールできるので足が売り切れることはありません。

ここが大事なポイントになります。足が終わってしまわない範囲なら、ランニングシューズなんて何でもいいんです。裸足でも問題ありません。足が終わらないというのは、走り終えてから美味しいものを求めて歩き回れるかどうか。もう1歩も動けないというのが売り切れた状態です。

シューズの違いは余力が1〜10%の範囲で違う程度の話です。もちろん、ある程度コンディションが整っていることが前提になりますが。面白いものでこれが3時間20分ペースになると話が全然変わってきます。ここがマラソンの難しさでもあり、奥深さでもあります。

じゃあなぜシューズ選びで悩んでいるのかというと、試行錯誤や迷っていること自体が楽しいから。私は結果ではなく過程を楽しむタイプ。結果なんてひと晩寝たら忘れますが、過程は自分の血肉になるので。そしてもっと重視するのが縁。

たとえばシューズトライアルで運命的な出会いをしたら、ほとんど練習しないままレース本番で履くということを当然やります。シューズレビューの仕事があったら、やっぱりそれを履いてスタートラインに立ちます。絶望的に走れないシューズでもなければ。

ただサブ3を狙うような自分の限界に挑むような場合には、慎重にシューズ選びを行います。シューズ設計者を信じていますし、ランニングシューズが好きだから。今回の愛媛マラソンはそこまで切羽詰まっているわけじゃないというか、いい準備ができなかったので「なんでもいい」なんです。

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