先週の横浜マラソンに続き、今週は板橋Cityマラソンということで、2週連続のフルマラソンということになる。スピードを追うシーズンはすでに終わっているので、1年のうちで最もモチベーションが低い。しかし、今年は万里の長城マラソンを裸足で走り切るという目標がある。ならばここは裸足のトレーニングを兼ねて…
横浜マラソンは足袋で走ったが、血豆が数ヶ所できたので、足裏の状態はあまりよくない。ただ、先週の練習4日のうち、3日は裸足で荒い路面を走っている。無理さえしなければ42.195kmぐらいなんとかなるような気がしていたところに、ランニング仲間の仕事関係でビデオ撮影を頼まれたので、期せずしてサポートランになり速度はゆっくりめ。
スタート前、河童をかぶっていたら、板橋在住の裸足ランナーさんが声をかけてくれた。横浜でもそうだったけど、裸足の河童はわたしの想像以上に定着しつつある。自分で言うのもなんだが真面目さだけが取り柄のわたしにしてみれば、嬉しいやら恥しいやらである。
板橋Cityマラソンのコースは河川敷。スタート地点の路面はけっこう荒れている。もしこの状態が続くならそれほど長く走らないうちに、忍ばせておいた軍足を履くつもりだった。ところが、「もういや!」となる直前できれいな路面がやってくる。ただ、砂利に近いような場所は道路脇の雑草エリアを駆けることになる。
まだ足裏ができていないのもあって、前半からいつもより早く足裏が弱っていくのがわかる。それでも避けられないような荒れた路面を走るとき、頑張ろうとするのではなく全身の力を抜いてフォームが崩れないように気をつける。裸足ランで一番避けなければいけないのは痛みを嫌って筋肉に無駄な力が入ることだ。
ビデオ撮影ということで、撮影中は自撮り棒の先にカメラを付けたものを片手で持ち、撮影していないときは両手で持つのだが地味にこれがきつい。そういう中でも走りやすいフォームを見つけられるようになったのはここ最近の成長かも知れない。むしろ、一本の棒を両手に持って走るというのはいい練習になるような気がする。
板橋Cityマラソンはそれほど多くの観客がいるわけではない。給水所がかなり多くあり、そこで声援をかけてくれる。「裸足痛くない?」とか「頑張ってね」とか、やっぱりそういう声が裸足ランの支えになってくる。「痛いですよ〜」と応えている間はまだ大丈夫。「大丈夫です!」と言ってるときは実はかなり痛いときなのはここだけの秘密だ。
ラップタイムを見てもらえばわかるのだが、一緒に走った仲間がかなりいいペースを維持してくれたので、わりと後半まで足裏は守られていたが、25キロぐらいからはダメだった。足裏がかなり敏感になり、小さい粒のような小石ですら反応してしまう。正直、1人だったらここで軍足を履いていた。
それでも、懸命に走る仲間の姿を見ていたら、甘えたことはしたくなかった。1歩も走れなくなるまでは裸足でいようと決意し、そのまま裸足継続。そして、そのままフィニッシュ。
裸足のフルマラソンは昨年の5月以来。そのときよりもタイムは1時間は遅いが、この時期に裸足で走り切ることができたという自信はかなり大きい。ここからしっかり足裏を作り、来月のグアムインターナショナルマラソン、5月の万里の長城マラソン、そして6月の裸足の全日本選手権へとつなげていきたい。
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