先週に続き、まさかの2週連続の24時間マラソン。しかも前日まで中国で万里の長城マラソンのプロモーションビデオを撮影し、帰国したのが前夜の23時半。超ハードスケジュールで24時間ゆめリレー in 湘南ひらつかに参加となった。
夢の島と違い平塚は運動公園全体がコースとなっているため、声援がない区間がほとんどとなる。裸足ランナーにとって声援のない状況での24時間マラソンはただただ苦行でしかない。
というわけで平塚は毎年シューズを履いてスタートラインに立っている。いつも顔を合わすスタッフさんには「違和感しかない」と言われたのだが、我ながらそう思う。わたしはあくまでも裸足ランナー、ハダシストなのだ。
それでも、裸足に逃げていると思われるのが嫌なので、シューズを履いたらそこそこやるんだよという姿も見せておきたい。
気温はやや高めだが、木陰が多いのであまり気にはならない。むしろ久しぶりのシューズで少し舞い上がっていたかもしれない。ハイペースでのスタートになってしまった。
前半の出来からすればもしかして100マイラーになれるんじゃないかと思うほどいい感じ走れていた。特に今回は新しい走り方に取り組んでいたので、それがうまくハマったと思い込んでいた。
とはいえ、そもそも2週連続24時間マラソンであり、2日前には北京で夜通し語り合って寝不足状態。こんな状態でいつも以上に調子がいいなんてありえるわけがない。
12時間を過ぎたあたりからジリ貧で、右肩下がりにペースが落ちていく。それでも眠くなることもなくとにかく距離を積み重ねようとしたのだが、100kmを超えたあたりで限界が来た。
足が一歩も前に出ないのだ。
とにかく回復をはからねばと30分ほど休憩したのだがあまり効果がない。むしろ何回目かの休憩後、トラブルが発生した。左足の着地が出来ないほどの痛みが発生したのだ。
左足いわく「シューズを脱がなければもう一歩も進むつもりはない」
昨年も同じことがあったのでそれなりに想定していたのだが、まさかの残り5時間の地点で裸足への移行になった。しかも両足の筋肉はが何も出来ないほどに消耗している。
最初の数周はそれでもなんとか走ったのだが、残り4時間ただ歩くしか出来ない。いや歩くことすら出来ない。休んでは歩くの繰り返しで、まったく距離が伸びないうえに楽しくないのだ。
少し前まで140kmはかたいなと思っていたのに自己ワースト記録すら見えてきた。
一気に天国から地獄である。24時間マラソンは本当に甘くない。そして間違っても2週連続で行うものではない。それなりに走れる人ですら、いつも以上につらそうだった。
走行距離128km。
今回のレースで得たものは何もない。残り数時間ですべてを出し切ったあとの苦しさを味わったことが今後に活きることを願うだけだ。
裸足になるまえはいつも声をかけてくれる人たちが支えてくれ、裸足後は会場全体で背中を押してもらえた。24時間マラソンだけは絶対に1人では走り切れない。2週連続で一緒に走った仲間の存在も本当に救いだった。
ただ、どんなに仲間がいようとも24時間マラソンを2週連続でするのだけはもうやめよう。走り終えて「生まれたての子鹿でももうちょっと上手に立つ」っていうレベルでプルプルして立てないぐらいまで追い込んでしまった。
明日布団からあがれるのかどうかだけが不安である。
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