スコット・ジュレクのトークショーから感じた話の最終日。スコット・ジュレクの速さの秘密はいったいどこにあるのか考えてみることにしよう。
はっきり言えばわたしは彼が速く走れる理由がまったく理解できないでいる。素人の目から見ると彼のトレイルでの着地はそれほどいいものだとは思えないし、栄養学的な視点で見ても特別な情報があるわけではない。
彼は当たり前のことを当たり前にやっているだけ。そしてそれだけで誰よりも速い。
それを「才能」というひと言で片付けたくはない。彼から速く走れるためのヒントを得たい。そう思いながらトークショーでは何か秘密はないだろうかと、探し続けたのだが見つからない。
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昨日書いた「姿勢」というのはひとつのキーワードだが、例えばわたしが姿勢だけを真似たところで、スコット・ジュレクと同じ結果を出せるわけではない。菜食主義者になってもスコット・ジュレクにはなれない。
もっと本質的なところで彼に近づかなければ、それはただのモノマネになってしまう。
まずは「走る」ということをもっと学ばなければいけない。走るという行為を行うときに体の中でどのようなことが起こっているのかを学び、自分の体で確認する。きっとスコット・ジュレクはそれを繰り返してきたのだろう。
自分のやり方を根拠を持って信じているからどんなことがあっても気持ちが揺らぐことはない。
そして彼は挑戦することが大好きだ。レジェンドと呼ばれていてもいつも自分の可能性を広げようとしている。もっと違う走り方はないかとか、彼の開発するシューズがもっといいものになるのではないかとかずっと試している。
今回のアパラチアントレイルでも1週間で足がひどく悪くなったが、そこから走りを改善させて走りながら痛みを取り去っている。走りながら挑戦しながら常に進化している。
この貪欲な姿勢こそが彼をレジェンドにしているのだろう。今の自分で満足しない。いや満足できなくてまたチャレンジをする。自分はもっと出来るはずだと信じている。
彼を真似るのであれば走り方や菜食主義者という面だけではなく、もっと心の内側の部分を真似る必要がある。目に見える分かりやすい部分だけを根拠もなく真似てもスコット・ジュレクにはなれないどころか方向性は真逆をになってしまう。
自分の頭で考え、自分の体で感じ、自分の可能性を自分自身で広げていくこと。そして自分を信じること。それを怠らず走り続ければスコット・ジュレクの背中がきっと見えてくるはずだ。
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