以前、エコロケーションに関して「トレイルランニングは耳で走る?エコロケーションが走りを変える」を書いたあと、トレイルを走るときはいつも舌打ちをしながら走っている。最近は眼鏡も外して視覚の情報も遮断している。
危険じゃないかと思うかもしれないが、実際に危険になるようなことはほとんどない。エコロケーションは感覚なので上手くいっているかどうかは確証がないのだが、見えないぶん裸足の足裏センサーが非常に高性能になっている。
視覚を低下させたぶん、触覚は明確に向上している。その理屈から言えば聴覚も向上しているのでエコロケーションもそれなりにうまくできているつもりではいる。
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エコロケーションがわからない人のために簡単に書いておくが、エコロケーションは反響定位とも呼ばれ、自らの発した音が周りのものに反響し、その音からものの位置を把握する能力で、イルカやコウモリなどはエコロケーションを使っているらしい。
人間にエコロケーションの能力があるのかどうかはわかっていないが、実際に盲目の人がエコロケーションを利用して自転車に乗ったりする動画がYouTubeに上がっているので見てもらいたい。
そのエコロケーションを大阪マラソンで試してみた。試してみたというよりは前半どうしても自分のリズムで走れず、このままでは完走ができないかもしれないという危機感からいつものランニングのつもりで舌打ちを始めたのだ。
すると面白いように人を追い抜くことができるし、走りも本来の自分のリズムを取り戻して、最後までストレスなく走ることができた。これを信じる信じないは自由だし、わたしもまだ半信半疑ではある。
エコロケーションという能力そのものが感覚で行うものなので非常に成否がわかりにくいのだ。目で見て右に人がいるから左に避けようというような論理的なものではなく、右に何かがあると感じたら体が自然と左に向くのがエコロケーションだ(あくまでもわたし流だが)。
だから、舌打ちしてそれをしっかり聞いていれば自然と人にぶつからずにいい距離感で走れるようになる。前の人が急にスピードダウンしてもエコロケーションしているとこちらの足は勝手にそれを避けようとする。
誰にでもできることなのか、わたしだけができるのか、それともできた気でいるだけなのかはまだわからない。ただ感覚としてはできているし、これからもっと精度が高まっていく確信はある。
エコロケーションは想像以上に面白く、可能性が広がる能力のひとつだ。エコロケーションもわたしが裸足で大阪マラソンを余裕を持って走り切れた要因のひとつなのは間違いない。
もし興味を持ってやってみようと思う人がいれば安全第一でお願いしたい。エコロケーションの練習でケガをしただなんて笑うに笑えない。
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