弱くて速いランナーではなく強くて遅いランナーでありたい

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スーパーママチャリグランプリで年々ひどくなっていくのが場所取りです。自分のチームが使わなかったとしても「とりあえず確保しておこう」そういう発想をする人が増えているような気がします。

マラソン界ではどうでしょう?何万人も参加する大会で整列時間ぎりぎりにやってきて後ろの方から前へ前へと場所を移動するランナーがいます。24時間マラソンなんかで遅い人に「どけっ!」と怒鳴る人がいます。

どうしてこうなった?

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速くなるよりももっと大事なことがある

「心技体」という言葉を創りだした人は誰なのか知りませんが、素晴らしい言葉だとわたしは感じています。アスリートたるもの心も技も体も鍛えていなければ本物のアスリートとは呼べません。

でも近年は心をどこかに置き忘れたようで、技と体だけ鍛えて結果を出して喜んでしまう傾向にあります。ちょうど中田英寿さんがサッカーの日本代表に定着し始めた頃からでしょうか。

プロは結果がすべてで、結果さえ出せば何をしてもいいという風潮が強まっていった時代です。先輩後輩という上下関係を古き悪習だとする風潮。本当にそれでよかったのだろうか。

心を置き去りにして得られた結果にどんな意味があるのでしょう。結果を出せば何をしてもいい?結果を出した人が最も優れている?そんなことあるのでしょうか。

ランナーは速くなる前にもっと大切にするべきことがあるはずです。

ランナーは気高く、そして心優しくあるべき

本当にどうしてこうなったのでしょう。この国には代々育ててきた日本人らしい美徳というものがありました。「強気をくじき弱気を助ける」「譲り合い、互譲の精神」そういうものはどこにいったのでしょう。

そういえば最近電車から降りるときに降りる人のスペースを開けずに待つ人も増えました。もしかしたらいまは中国のほうがよっぽどマナーがいいのではないかと思うほど周りのことを考える人が減りました。

走ることで技術や体ばかり鍛えていませんか?大事な心をきちんと鍛えていますか?マラソン大会のスタートの渋滞時に他の人とぶつかったときに先に「ごめんなさい」って言えますか?

速くなることは素晴らしいことです。自分を鍛えぬいた結果でしょう。でも本当に大切なものを身に付けずに速くなってもそれは速いだけのランナーで強いランナーではありません。いつかポッキリ折れてしまいます。

そんな弱いランナーではなく、気高く、そして心優しいランナーを目指したい。速くなくてもプライドを持ち、そして多くのランナーと喜びを共有できるランナーでありたいと願っています。

結果がすべての世界は他の人に任せます。

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