トップランナーは上り坂をまるで重力がないかのようにスイスイと上っていきます。ロードでもそうですし、トレイルでも簡単に上ってしまえる種類のランナーが時々いるのです。
香港マラソンもアップダウンの激しいコースでしたが3時間前後のランナーは「苦しい」とは言いながらも上り坂を平気な顔して上っていきます。上り坂を走れるランナーとスピードが落ちるランナーの違いはどこにあるのでしょう。
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上り坂の基本は練習にあり
はっきり言って違いは「練習量」もしくは「練習の質」にしかありません。練習をしっかりしたランナーは上り坂でも下り坂でも筋力をそれほど消費せずに走れてしまいます。
例えば50kgのバーベルを上げるのに筋トレを全くしていない人は必死の形相でなんとか1回しか上げられないけど、その人が日々トレーニングを重ねることで10回上げられるようになります。上り坂も同じように練習が大事です。
ロードでもトレイルでも上りは重力に頼った走り方が難しくなります。どうやっても筋力、緩やかな無酸素運動になってしまいます。知らず知らずのうちに「えいやっ」と力を入れてしまっています。
練習を積んだ人は「出来るかぎり有酸素運動で上る」「無酸素運動からの回復が早い」のどちらか、もしくは両方できているのでしょう。
アップダウンのコースをきちんと走りきれるかどうかは「きちんと練習をしてきたか」が問われます。そしてきちんと練習を重ねられなかったわたしは見事に撃沈しました。
下り坂はテクニックで走ることができるが
下り坂は得意不得意があると思いますが、下り坂は基本的に技術です。走り方を身につけることができれば誰でも上手に走ることが出来ます。これも練習が重要なことは言うまでもありませんが、練習だけで走れるものではありません。
どれだけ下り坂の練習をしても正しい走り方を身に付けなければ下り坂はただ足の筋肉に負担がかかるだけでケガのリスクも高いものになります。
ランナーによるのかもしれませんが下り坂は基本的にかかと着地しています。実際はかかとよりは少し前側で着地して足裏をローリングするように接地部を前側に移しながら前進します。
言葉で説明するのむずかしいですね…しかもこれが絶対正しい下り坂の走り方ではないので。
心がけるのは「力を入れないこと」、「着地でブレーキを掛けない」こと、「体幹を崩さないこと」。足裏で転がるように下りていく。これだけで下り坂は格段に走りやすくなります。
ただし上り坂で筋力を使いすぎて太ももがパンパンになっていたらこの走り方はできなくなります。結局は練習するしかないのです。どんなテクニックも筋肉に耐える力がなければ成立しません。
結局は練習するしかないという結論
結局テクニカルなコースを走りきれるかどうかは練習がすべてです。練習量が圧倒的に少ない人でも走りきれることがあるようですが、そういう人は練習に対してとにかく「質」を求めている人たちです。
基本的にわたしたち凡人ランナーは練習をして「耐えられる筋肉」と「下れる技術」を身につけるしかありません。もちろんその練習も量だけではなく質を求め、「質の高い練習をたくさんする」ことが重要です。
完走が目標であればそこまで考える必要はないのですが、しっかりと走りぬきたいのであればそこはやはり練習です。下り坂にはコツがあるけど言葉で説明して理解し実行できるのは一部の天才ぐらいでしょう。
練習せずに上手く走りたいというのは「楽してダイエットを成功させたい」というのと同レベルで無理な話です。というわけでわたしもきちんと練習を積んで走れる脚を取り戻します。
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