わたしがランニング中のイヤフォンの使用を好まない理由

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失恋した女の子が、生活を変えて前向きに生きていこうとする、ソフトバンクのCM「変えてやる」。女の子に「頑張れ」って小さく言いたくなるけど、何度か目にするうちに違和感が。

いま原宿や渋谷にいくと、ヘッドフォンをして街を歩いている人にときどき出会います。オシャレなんでしょうが、街を歩きながらヘッドフォンというのはどうなのでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=t77vq_P7Zss

ヘッドフォンに限らずイヤフォンもですが、外部からの音を遮断してしまうことってものすごく危険です。

当然ランニング中も音楽を聞きながら走るのは危険です。歩道のない道路や、夜の暗い道をイヤフォンをしながら走っているランナーを見ると「死にたいのかな?」と本気で思います。

音を遮断することで周りの状況がわからなくなります。イヤフォンをしながら走っていると、後ろから自動車や自転車がきても気づきません。

それはまだぎりぎり許容範囲だとしても、集中しすぎて周りを気にせずにコース変更してしまうランナーもいます。イヤフォンをしていることで自分の世界に入り込んで、安全確認を忘れてしまう。よくある光景です。

金メダリストの野口みずきさんは音楽が好きで、さまざまなジャンルの音楽に詳しいのですが、走るときに音楽を聞くようなことはしないそうです。その理由は「危険だから」ということです。

その代わり、彼女は脳内で音楽を再生するそうです。ランニング中に音楽を手放せない人は野口みずきさんを真似て、脳内再生に変えてみてはどうでしょう。

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音を遮断することの弊害は安全性だけの問題ではありません。

人間の耳はとても良く出来ています。音で立体空間を把握することができます。嘘だと思うなら、音が完全に入ってこないような耳栓をしてトレイルを走ってみてください。ほとんどの人がうまく走れないはずです。

ロードなら関係ない?確かにロードなら空間把握をしなくても走ることは出来ます。でも体全体のバランスは悪くなります。ランニング中は骨盤の向きや肩甲骨の動き、足の接地などチェック項目は無数にあります。

音楽を聞きながら走ろうとすると、気持ちが音楽に持っていかれるためチェックがうまくできなくなり、自分の悪い癖が出やすくなります。当然ケガもしやすくなります。

ゆっくり走るとき、確かに音楽は効果的です。リラックスできますし、選曲によってはテンポよく走ることも出来ます。それでもデメリットのほうが多いと、わたしは考えています。

ランニングは足だけで行うものではありません。五感をフルに使って行うことで、人間の持つ能力を最大限に引き出すことができます。

耳から入る情報を侮ってはいけません。

音楽は走りにリズムを生み出すため、マラソンランナーにとって有効なものではありますが、ランニング中に耳をふさぐという行為はデメリットしかありません。

ここ大事です。

音楽はランニングにプラスだけど、耳をふさぐことはランニングにマイナス。それを理解したうえでそれぞれのランニングスタイルを作ってもらいたい。

わたしはランニングで、目で見て、耳で聴き、季節の風を香り、足の裏で地面を感じたい。走るということは体で感じるということ。その感覚を自ら手放してしまうことになるので、わたしはイヤフォンの使用を好みません。

24時間とか100kmを走るようなときはまた違いますけどね・・・

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