本日から大阪マラソンの一般枠のエントリーが始まります。抽選なので慌てる必要はありませんが、大阪マラソンを走りたいランナーの皆さんはエントリーお忘れなく。
そういうわたしは今年はエントリーしません。今シーズンは幸運にも大阪も東京も走ることが出来ました。そしてわかったことがあります。
それは「大阪マラソンや東京マラソンになにか特別なことがあるわけではない」ということ。
大阪マラソンや東京マラソンだから後半の苦しさがなくなるわけではありませんし、距離を短く感じたり、あっという間だったということもありません。他の大会と同じく42.195kmのマラソン大会でした。
そして、どちらも1度走れたことで「もういいかな」という気持ちになっています。
大阪マラソンも東京マラソンも素晴らしい大会でした。運営はしっかりしているし、沿道の声援が途切れることがありません。ランナーが出場したくなるための工夫も怠りません。
ただ、熱いものを感じない。
熱狂を感じられない。
東京マラソンは当時の石原都知事の熱狂による開催でした。絶対に実現させるという、ものすごいエネルギーがあり、そのエネルギーに触発されてみんなが熱狂しました。
さすがに10年も熱狂は続きません。東京マラソンは熱狂から文化へと移行を完了させました。東京マラソンは東京の文化として根付き、これから成熟させていく時期へとシフトしています。
素晴らしいことですがわたしには少し退屈です。それよりも第1回目の開催で市民マラソン史に残るようなファインプレーを見せた金沢マラソンのようなマラソン大会が気になります。
金沢マラソンはマラソン大会当日の朝、強い雨が降っていました。運営者がこの雨を想定して運営していたのです。
待機しているランナーが低体温症になるのを防ぐために、受付時にランナー全員にポンチョを配布していました。気温もかなり冷えましたがその結果低体温症になった人はほとんどいなかったそうです。
金沢マラソンは「おもてなし」をテーマに掲げていましたが、ファッション的なおもてなしではなく、本当の意味でのおもてなしをしたマラソン大会。そういう大会をわたしは走りたい。
第1回の開催ですので、運営には足りないところもあったかもしれません。でもここから文化へと根付かせるのだという熱がそこにはあります。
小さいとはいえわたしもマラソン大会の運営者のひとり。万里の長城マラソンにしても東西対抗東海道ウルトラマラソンにしても、燃え尽きてしまうような熱さがなければとても運営はできません。
そして一緒になって熱くなってくれる参加者がいる。これがわたしのマラソン大会の理想(あくまでもわたしの理想)。
大阪マラソンや東京マラソンは大きくなりすぎて熱くなる必要もなければ、反対に熱狂しないように自分たちを抑えなければ大会を成功させることができないぐらいの規模になっています。
でも熱がなければ人が集まらないというジレンマ。東京マラソンはコース変更というテクニックを使ってもう一度ランナーに熱を持たせました。でもそれは紙に火をつけただけ。
本当に大切なのは燃え盛ることはなくとも、炭火のように長い時間熱を維持すること。東京マラソンのすごいのは炭の継ぎ足しと着火のタイミングが絶妙だということ。そこに静かなる情熱、いや狂気を感じます。もちろんいい意味で。
でもやっぱり東京マラソンも走りません。エントリーもしません。東京マラソンの素晴らしさ、大阪マラソンの素晴らしさは十分に味わいました。
全国には大阪マラソンや東京マラソンに負けないぐらい素晴らしい大会がいくつもあります。福島のゲレンデ逆走マラソンのように、閉会式で運営者が感極まって泣き出してしまうような熱い大会。
わたしはそんな大会に出会いたい。そんな大会をみんなに知ってもらいたい。
というわけで来シーズンは大阪マラソンや東京マラソンの影に隠れてしまった同日開催の別の大会に出るつもりです。「だったら、こんな大会あるよ」や「うちの大会は熱いよー」という大会があれば教えてください。
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