戸田マラソン前夜の不安は朝にはきれいになくなっていたはずだったのですが、北戸田駅に向うまでの電車の中で再び緊張がわたしを襲ってきました。
全然走れなかったらどうしよう。
当日の朝の体重は55kgを超えていて、ここ最近でも重めの体重で「本当に走れるのかな」という疑問から、まったくスピードに乗れなかったらどうしようと思い始め、走れても失速したら・・・とマイナス思考。
腹をくくってやるしかない。
そんな風に割り切れたらどれだけ楽なのでしょう。わたしは小心者だし、マイナス思考に入り込むとそこからはなかなか抜け出せません。
ラン仲間に会えば少しは解消するかなと思ったものの、わたしを入れて5人中2人が欠席。風邪をひいた人と前日に腰を強打した人。聞いているだけでこちらにも悪い流れが来そうな予感。
ただ会場でラン仲間の繋がりで、フタバスポーツのクリニックを受けることができたのがわたしの緊張を少しほぐすことになります。得意の八方美人ぶりを発揮しているとゆっくりと自分らしさが戻ってきます。
「どれくらいで走る?」と聞かれたときのわたしの答えは「43分くらいかな」。
根拠はまったくありません。練習でもまだ45分を切れるかどうかというレベル。全然スピードに乗り切れない状態だったので、正直言って無謀な目標でもあります。
とはいえ43分で走れなかったからと言って命まで落とすわけではありません。10kmに参加する人とのアップが終わったあとに心拍数を上げるためのダッシュ6本ほどしたらあとはスタートラインに立つだけ。
クリニックを受けた人みんなでスタートに向かったので、スタート場所は1:30分以内が目標タイムになる人たちのエリア。前に行ってもいいと言われたのですが、前に行くと気負いそうなので後方待機。
号砲から遅れること1分23秒でようやくスタートラインを通過。
ゆっくり上げていこうと思ったものの、流石に周りのペースが遅すぎるのでコースの端でゆっくりとビルドアップをしていきます。
最初の1kmが4分50秒。
混雑具合がすごくてもう少し時間がかかったかと思いましたが、4分台に乗せたことで精神的にだいぶ楽になります。ここからは1kmを4分15秒から4分20秒が設定タイムになります。
多少のアップダウンはあるものの、渋滞を抜けると走りやすいコースになります。スタート時には少し肌寒い気温でしたが、スピードも出ているせいか徐々に暑さを感じます。
インナーを着込んでいたのですが、もしかしたら失敗したかなと思うような体感気温の上昇があります。
ただし、いまさらウェアを変えることはできませんので、汗で体を冷やせるからプラスマイナスゼロだと前向きに考えることに。走り始める前にはあんなにもネガティブだったのに、走り始めればいつもよりもポジティブ。
練習では毎回6kmから7kmでスピードが落ちていたので、反対に6kmまではクルーズする感覚で行けばいいかとリラックスモード。そして予想通り6kmから7kmまでの1kmでは4分19秒のワーストラップです。
ただそれも予想していましたし、毎回そこからの回復もできていましたので「ここは我慢」と言い聞かせて、これ以上ペースが落ちないように耐えます。
そして8km地点過ぎにある大きな橋がわたしの目の前に現れます。ここでわたしが最近聞いた高橋尚子さんのアドバイスを実践します。
上りは小猿、下りは小石
上りは顔を上げずに子猿をイメージして一気に駆け上がります。橋の頂点にたどり着いてもそこで休憩してはいけません。子猿の勢いを利用して小石のように転がり落ちます。
これが功を奏してペースを取り戻しまします。その後は気合と根性の世界です。残り1kmは全てを出し切る気持ちで足を動かします。結果的にはラスト1kmがベストタイムの4分13秒です。
最高ペースも4分6秒/kmで決して悪いものではありません。
10km 43分21秒
わたしの戸田マラソンin彩湖は終了しました。正直なところあまりにも狙い通りすぎて気持ち悪いくらいです。わたしマラソン歴が10年以上になって手堅い走りが出来るようになってきたのかもしれません。
タイムは平凡ですが、こんなにもきれいに10kmを走ることができたのは初めてかもしれません。最後までダレることなく、一定のリズムを刻みながら走ることができました。
ここから先は練習も重要ですが体重がものを言う世界。55kgから50kgまで落とすことができれば、10kmで40分以内に走れそうな感覚はあります。いや間違いなく走ることができます。
問題はここから5kgをどうやって落とすかですが、練習量を増やすことと食事制限も行って、ゆっくりと体重を落としていきます。焦りは禁物。
1月にハーフマラソンを1本入れておきたいところですが、さてさてどうしたものでしょう。
九度山世界遺産マラソン
パークらんマラソン in 国営昭和記念公園
サンスポ千葉マリンマラソン
NAGOハーフマラソン
このあたりが候補になりますが、もう少し悩むことにします。どうしても愛媛マラソンのアスリート枠を手に入れたい。そのためにしっかりとした準備を行います。
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