中国や韓国からの入国規制が始まり、中国への飛行機がキャンセルになる便も増えてきました。5月1日に万里の長城マラソンを開催するにあたって、おそらくほとんどの日本人が参加できないことになるはずです。
それとは別に、4月にセルビアに行くことになっているのですが、これに関してもそろそろ真面目に情報収集をしないといけなくなりました。まずは現状で日本から海外に行くためにどのような問題が起きているのかを把握するために、情報をまとめてみようと思います。
日本から北京に行くことによる制限(3月9日)
まずは北京に行けるのかという話ですが、現状では日本から北京に行くと「指定されたホテルにおいて14日間の集中的な医学観察を手配する」となっています。要するに自由に観光などはできない状況にあります。これが解除されない限り、万里の長城マラソンに行くことは実質不可能ということになります。
おそらく中国の他の地域でも同じような措置が取られています。地域ごとに制限に違いがあるので、中国に行く必要がある人は在中国日本国大使館の「新型コロナウイルス感染症:管内各地における移動制限について」をチェックしておきましょう。
ちなみにトランジットでの北京入境は「北京市の規定に厳格に従い、防疫処置をする」となっていますので、現時点では隔離されるということはありませんが、移動が制限されるはずです。北京経由で海外に行こうと思っている人は、航空会社に問い合わせをしておいたほうがいいかもしれません。
北京から日本に戻るときの制限(3月9日)
仮に北京での隔離が解除されても、今度は日本に戻ったときの制限が発生します。
- 中国と韓国から日本へ向かう便は成田空港と関西空港のみ
- 船舶による両国からの入国はできない
- 中国と韓国からの帰国者は2週間自宅待機
戻れないということはありませんが、戻ってから2週間は自宅待機ということになります。強制力はありませんが、帰国したばかりなのにSNSなどに遊びに出た投稿などをすると、周りの人から信頼を失うことになりますし、多くの人に迷惑を掛ける事になります。
そういう意味でも、この規制が解除されなければやはり万里の長城マラソンに参加することはできません。こちらは3月末までの措置ということですが、状況によっては延長される可能性もあります。
香港は中国に含まれるのか?
万里の長城マラソンに限っては、中国と日本それぞれの制限が解除されない限り、実質的に参加はできません。それとは別に、わたしは香港経由でセルビアに行くことにしていますが、香港は中国として扱われるのかどうかという問題があります。
日本への入国に関しては、香港は中国と同じ扱いになっています。香港から帰国した場合には14日間自宅待機しなくてはいけません。ウーバーイーツの配達員をしているわたしは2週間ほど配達ができなくなるわけです。ライティングの仕事があればいいのですが……取材はNGとなります。
香港に行く場合には「可能な限り入境後14日以内は家の中に留まること」となっていますので、北京ほど厳しい管理はされません。ただ、観光などをするのはNGと考えるべきでしょう。ホテルに留まって、食事に出かけるくらいは許容範囲内かと思います。
わたしはトランジット利用ですが、深センに行く予定だったのもありトランジットに1日の余裕があります。となると空港で寝ておくのが無難かもしれません。空港なら飲食店もありますし、仕事をしていれば時間はつぶせます。
ただ、現時点では帰国に問題があります。
セルビアに行くのに注意しなくてはいけないこと
セルビアに行くにあたって、あと2つほど懸念点があります。
- UAEでトランジットできる
- セルビアで入国規制がかかる
これは他の国に行く場合でも同様です。直行便で海外に行く場合にはトランジットについて考える必要がありませんが、最近は中国や韓国だけでなく、UAEのドバイ空港を経由で海外に行くケースが増えています。このUAEが日本人のトランジット利用をNGにすると、中国と韓国を利用できない現状では、どこにも行けなくなります。
そして最大の障壁はセルビアです。現時点ではセルビアで入国規制は行われていませんが、お隣の国のクロアチアでは入国時の調査票記入や、滞在地を管轄する疫学者に対して電話にて健康状態の報告を求められています。
ヨーロッパでも急速に患者数が増えていますので、おそらくセルビアでもこの半月の間になんらかの動きがあるはずです。そもそもマラソン大会が開催されないという可能性もかなり高いのですが。
1日1回は情報確認を行っておくこと
わたし以外にも、これから海外に行く予定が入っている人もいるかと思います。この状態がいつまで続くのか、ヤキモキしているでしょうが「収まるはず」と楽観視できるような状況でもなく、むしろこれから悪化する可能性のほうが高いのが実情です。
ですので、海外に行くことが現実的ではないので、本当なら早い段階でキャンセルするのが懸命です。フライト代などが無駄になるかもしれませんが、リセットしておくほうが精神的にも余裕が出るのでおすすめです。
わたしのように「どうしても行きたい」というのであれば、必ず最新情報のチェックをしておきましょう。「日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限」を外務省が公開していますので、こちらを1日1回確認しておくことをおすすめします。
かなりのスピードで状況が変わっていきますので、今日確認したことが明日には変わっていることもあります。
常に行けないことを想定しておき、それによって自分がどう動くべきなのかをシミュレーションしておくと、急に渡航禁止などになっても慌てることなく対応できます。多少損をすることもあるかとは思いますが、損することを嫌って無理をするべき状況ではありません。まずは自分や周りの人の安全を第一に考えて状況判断を行ってください。