東海道57次ランニングを総括してみた

10891924 10152517332860025 7362102219777714513 n

伝えたいことは山ほどあるのだが、今回の東海道ランニングを1日毎に振り返るにも9日もかかってしまううえに、帰宅後見事な体調不良で食事が普段の1/3も食べられないでいる。そういう状況なので、まずは総括し後日印象的だったこと、どうしても伝えたいことを書いていこうと思う。

IMG 1156

総走行距離がいったい何キロなのかよくわからないが、少なくとも560kmは超えている。9日間で大阪の高麗橋から東京の日本橋まで、基本的には旧東海道を行くのだが、途中で何度も旧東海道をロストしているのですべて正しく旧東海道を進めたわけではない。

最終日を除き1日平均で70kmといったところだろうが、正直なところこの1日の距離にあまり意味はない。なぜなら毎日全力を尽くし、最後の一滴まで絞り出して前に進んでいるからだ。何キロ進んだとかそんなことはどうでもよくなっている。今日一日を全力で進めたか、それだけがわたしたちにとって重要なことだ。

イベントとしては世界遺産ランナーのHIROTOこと青木さんが数日前に徒歩で先行し、わたしと銀座の鉄人三州ツバ吉さんが後から走って追いかけるというスタイルになっていた。それにゲストランナーが加わるという感じで、テレビ番組にでもすればかなり面白いものが撮れたのではないだろうか。

IMG 1220

最初のうちは三州さんとあまり離れずに走っていたのだが、それぞれのペースが違うのでお互いがストレスになるのを避け途中からは自然とそれぞれのペースでゴールだけを決めて走ることになっていた。実はこれが完走できた要因でないかと考えている。見えないけど仲間がゴールを目指している。前や後ろを走っている。そう思うだけで前に進める。

とはいえ、わたしはずっと1人で走っていたわけではない。むしろいつも誰かが伴走してくれていた。大阪や三重では裸足仲間が一緒に走ってくれたし、2日目と5日目は三州さんのクレイジーな仲間と一緒で、4日目は中国から万里の長城マラソン仲間が駆けつけてくれた。静岡から三島、箱根からゴールまではいつも一緒に走っている仲間が一緒だった。

IMG 1218

走りながらずっと感じていたのは、わたしには何もないのだというコンプレックスのようなものだ。三州さんのように強さもなければ、大きな器でもない。青木さんのように人を惹きつける魅力だったり、まずは動いてみるというような行動力もない。彼らのようなずば抜けた走力もないし、知名度もない。

あぁ自分にはなにもないのだなと思いながら走っていたのだが、ずっとそんなことを考えていると面白いもので「それはそれでいいじゃないか」と達観でもしたかのような気分になってきた。飛び抜けたものは何もなくてもそれを補ってくれる仲間がいる。持っていないものを嘆くのではなく、持っていないからできることを探す。それがわたしのスタイルだと気づくことができた。

P1020065

9日間走るということはそれだけ自分と向き合えるということになる。とても無駄なことに思えるが、現代においてこれほど贅沢な時間の使い方はないのではないだろうか。自分探しの旅ではないが、これだけ長い距離を走っていると本当の自分が出てくる。そこから目をそらさずに、しっかり向き合えればこの旅は成功だったと言えるだろう。

そして、今回感じた最大のことは「イメージできるものはだいたいできる」ということだ。1日70km、80km走ることをイメージできれば、それは決して不可能ではなくなる。ランニングだけではない。理想の自分の姿をきちんとイメージできれば、そこにたどり着くのはそう難しいことではなくなる。

夢や誇りをしっかりとイメージし、そこに向かうための努力を惜しまない。それがわたしにとっての「生きる」ということ。これからもしっかり生き続けたい。そしてそのために走り続けたい。次の目標は当然五街道制覇!数年のうちに到達してみせます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (2件)

  • まずはお疲れさま!
    いつもそこには仲間がいる。全力で走れば必ず仲間が支えてくれる。
    いいこと勉強させてもらいました☆ゆっくり体調戻してね

  • 体調が一向に戻らないどころか悪化の一途…
    今ごろになってやったことが普通でないことに気づいたよ(笑)

コメントする

目次