わたしが北京を好きになった最大の理由は活気と勢いのある街の雰囲気でした。15年前の北京は圧倒的なパワーを感じる街でしたが、いまの北京は洗練された国際都市。もはやあの頃の勢いはありません。
それでもいくつかの場所では、15年前とは違う新しい種類の活気がみなぎっています。
その場所のひとつが南鑼鼓巷(ナンルオグーシャン)、わたしが北京で大好きな場所のひとつです。
わたしが万里の長城マラソンに参加したばかりのころはまだ「北京の原宿」という言葉がぴったりくる、ちょっとオシャレな街でした。
そのころはアクセスが悪く、バスを乗り継ぐか歩いて行くしかなかった街。ところが地下鉄の南鑼鼓巷駅が開通してから人の流れが激変しました。
南鑼鼓巷はただの若者の街から、中国人も外国人も注目する北京の観光スポットのひとつへ変わっていったのです。
15年前のようなパワフルさはありませんが、北京で一番活気のある街なのは間違いありません。
南鑼鼓巷は古い町並みを活かしたショッピングエリアで、オシャレなショップが立ち並び、いくつもの買い食いスポットがあります。そして何よりも歩くのも苦労するほどの人、人、人。
何を買うわけでもありませんが、わたしが北京に来たなら必ず行く場所のひとつで、余裕があるときは何度も南鑼鼓巷を訪れては通りを何往復も歩いています。
少し脇道に入ると胡同(フートン)と呼ばれる、古くからの生活区域があり、そこで暮らす人たちを感じることもできます。
南鑼鼓巷に集まる若者たち、その周辺の街で生活をする人たち、中国の雰囲気を味わいたい外国人。とにかく様々な人が集まってくるのが南鑼鼓巷です。
外国人が多い理由はゲストハウスがいくつかあるためです。
北京の人気のゲストハウスはホテルに泊まるよりも快適でしかも格安で泊まれるため、外国人観光客が自然と集まってきます。そのためまだ街が起きたばかりの時間に、南鑼鼓巷ですれ違うのはほとんどが欧米人。
ここはどこ?な雰囲気になりますが、それがまたいい。
わたしは街歩きが好きなので、南鑼鼓巷が大好きなのですが、北京でちょっとオシャレな雑貨を買いたい人や、北京の若者たちの姿を見たい人にもオススメのスポットになります。
多くの日本人の頭の中には中国は得体のしれない古くて汚い街という印象があるかもしれませんが、いまの北京にそんな場所はどこにもありません。
そして新しい北京の象徴のひとつが南鑼鼓巷なのです。
王府井のような超定番の観光スポットもいいのですが、王府井は一度行けばいいかなという場所で、何度も訪れたいような場所ではありません。
それに対して南鑼鼓巷は行くたびに変化が見られる街です。
どんどん店が入れ替わり、行くたびにおしゃれ度が増しています。
お店に入ってもしつこく売りつけようという感じもなく、ゆっくりショッピングを楽しむことができます。
ちなみにわたしは中国のどこに行っても、店員さんが寄ってこないんですがなんででしょう・・・
経済成長にかつての勢いがなくなってきた中国において、いまだ変化し成長し続ける南鑼鼓巷は、北京のいまを知るためには最適なスポットです。
北京に行って南鑼鼓巷に行かないのはもったいない。むしろ南鑼鼓巷に行くことを目的にしてもいいくらい、南鑼鼓巷は楽しいエリアです。
北京観光に行くことがあればぜひ「南鑼鼓巷」に足を運んでみてください。
中国に対するイメージが大きく変わることになるかもしれません。
スポンサーリンク
コメント