配達員過多状態のUberEatsで生き抜くために知っておくべきこと

UberEatsの配達はだいぶと旨味がなくなりつつある。人によっては1日1万円も稼げないことも珍しくないようで、わたしも働く時間を伸ばして、なんとか1万円に届くようにしているが、最近は1回の配達で5kmを超えるようなこともある。

マラソンを走っている関係で5kmを遠いとは思わないが、自転車で配達する場合には25分以上かかる。ピックアップに5〜10分はかかるわけで、注文してからならさらにかかる。そして今日のように雨が降ると配達員が少なくなり、いつまで経ってもピックアップされない。

配達員にもお客さんにも旨味がない。ではUberEatsが儲かっているかというと、そうでもないだろう。薄利多売のビジネスで日本全国に拡大中でもある。配達員を確保するのには宣伝費や紹介料などのお金がかかる。緻密な計算をしているかどうかは分からないが、どんぶり勘定で成り立つほどは甘くない。

そういう意味で、これから新規参入をしてくる人は大変だろうなとは思う。おそらくほとんどの人が半年も持たないだろう。デリバリーの配達など誰にでもできるような仕事だが、それを継続できる人は限られている。思った以上に頭を使うし、判断力が問われる。トライアンドエラーも必要だ。

だが、それを教えてくれる人がいない。わたしだって誰かに学んだわけではないが、今年の1月はまだデリバリー業界にもゆとりがあった。ゆっくりと自分で考えて試すことができたし、配達そのものがシンプルだった。まだ置き配もなかったのだ。現金受けをしなくても稼ぐことができた。

わたしは昼前から18時くらいまで働くというスタイルが定着したが、これもトライアンドエラーによるものが大きい。疲労を翌日に持ち越してはいけない。30日間毎日配達するにはどうすればいいか考えた結果、1日の負荷を可能な限り小さくするという結論に至ったわけだ。

今の新人さんはそんな余裕もなく、ただがむしゃらにスマホを見ながら運ぶだけ。それでは消耗するだけだ。少なくとも地図を見ながら届けているようでは話にならない。ピックアップ先やドロップ先を確認したら、すぐにルートを思い浮かべられる必要がある。

必須ではない。ただ、それができないと消耗する。ただでさえ、AIに振り回されて疲弊するのだ。配達くらいはスマートに行わなくてはいけない。でも、そんなことは誰も教えてくれない。本当に大切なノウハウはUberEatsの配達に限らず、どんな業種でも他人には教えないものだ。

そう考えると今年入社の若手は本当にかわいそうだと思う(半分は知ったことではないと思っているが)。誰も何も教えてくれない。技を盗みたくても、テレワークでは盗みようもない。この時代の新入社員でなくて良かったと心から思う。もっとも本物は逆境において輝くもの。才能がある人は、どんな環境でも成功するのだ。

おそらくUberEatsの配達でも同じだろう。誰も教えてくれなくても、自分で情報収集して、仮説を立て検証する。その繰り返しで安定して稼げるようになる人も出てくるだろう。問題はUberEatsの運営がすぐにちゃぶ台をひっくり返すことだが、それも何度か経験していれば笑って流せるようになる。

そこまでなれば、どんな職場でも上手くやれるし、自分のやりたいことを仕事にしても食べていけるだろう。逆に言えばUberEatsで消耗するような人は、どこに行っても上手くいかないだろう。繰り返すが消耗してはいけない。消耗しないためにどう働くか、自分なりの戦略と戦術が必要になる。行き当たりばったりではいけない。

どんなことにも原理原則というものはある。デリバリーだけでなく勉強にもマラソンにもある。それを自分で見つけて磨くこと。難しいことは知っている。でもそこが人生という名の果実の1番美味しいところ。必死になって自分で探してみるといい。その経験は森羅万象すべてに通じ、道は自然と開けていくだろう。

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