理想は「待てる人」【目先の利益をつかもうとすると結果的に損をする】

木曜日が雨になるのはチェックしておらず、UberEatsの配達をするつもりでスケジュールを組んでいたらかなりの大雨になるのだとか。インセンティブを受けたければ2日で45配達が必要です。普段は1日20配達なので、2〜3回多いだけ。ただ、みんな考えることは同じでしょうから、昨日のうちに24配達しておきました。

さすがに24配達はきつく、さらにこんな日に限って配達距離が長くなりがち。久しぶりに品川の先まで飛ばされました。目黒で欲を出してしまったのが失敗。本当なら目黒は配達を受けないと決めているエリアなのに、今日のうちに多めに配達をしたいという思いが強く、結果的に効率の悪い配達になりました。

論理的に正しい選択をすれば効率は良くなるのに、なぜ私たちは目先の利益を取りに行ってしまうのでしょう。おそらくそれは「損をしたくない」という気持ちが影響しているような気がします。「ここで受けないと、しばらく呼ばれないのではないか」という不安から、目先の案件を取ってしまう。これはUberEatsの配達だけでなく、人生でよくある失敗のひとつ。

待てる人に少しだけ憧れます。ただ、具体的に誰かをイメージしているわけではありません。自分の脳内にいる理想の自分が「待てる人」。安易に勝ちに手を出さない。最終的な目的達成のためには、時としては負けることも厭わない。そういう私は人になりたい。イチローさんなどがそういうタイプな気がします。

打てるからといって、すべてのボールに手を出すわけではなく、自分の型を崩してしまうボールは手を出さない。イチローさんがそんなことをしていたかどうかは知りません。でも、私のイメージの中ではそういうことを平然とやってのける人。メジャーリーグとUberEatsの配達は比較しようがないのですが、もしかしたら効率のいい配達のヒントが隠れていそうな気がします。

UberEatsには「地蔵」と呼ばれる配達員がいて、マクドナルドの注文ばかり受けています。雨でも風でもマクドナルド前から動かないから「地蔵」です。日本人の地蔵はあまりいませんが、外国人の地蔵はたくさんいます。私のメインとする配達エリアにはいませんが(いないところを選んでいるので)、このスタイルの方が効率がいいのかなと、ふと思ったわけです。

マクドナルドだけを受けるのではなく、他のお店も受けるけど、配達したらその拠点に戻ってくる。そうすることで、遠くに飛ばされるのを防げます。遠くても5km程度ですから20分くらいで戻って来れます。新宿スタートで、品川の先まで飛ばされるような無駄を防ぐ。そうすれば1日の配達を短時間にできる、もしくは1日の稼ぎを最大化できます。

UberEatsというのは仕事ですが、ある意味ゲームのようなものです。建物名を書いていない配達先を探し出したり、バグばかりのアプリによるストレスに振り回されたり。そして、自分なりの稼ぎを最大化する方法を探し出すという面白さもあります。攻略法を見つける楽しさがある仕事。まあ他の人にはおすすめしませんけど、半日でも配達してみれば私の言っている意味がわかるはずです。

その稼ぎを最大化するときに、すべての案件を受けてはいけないということ。すでに地域によってはピックアップ先とドロップ先が開示されているのですが、おそらく東京もいずれそうなるはずです。そうなるとまた違った攻略法を探さなくてはいけませんが、基本的な考え方は同じです。すべての球に手を出してはいけない。きっと、これはすべてに通じる考え方。

旅ランをする時には、ずっと走っているわけではありません。時には意識的に歩きを入れます。24時間マラソン では50分走って10分休みます。いつも全力であろうとする姿勢は嫌いじゃありませんが、だからといって失速してもいいというわけではありません。大事なのは目先のタイムではなく、目的通りに走り切ること。そのためには頑張らないスタンスも大切です。

待てる人を目指す。本能重視の私にはかなり難易度の高い目標ですが、45歳にもなって後先考えずに動くのは少しみっともない。今日からはそれを意識して配達してみるとしましょう。自分のテリトリーを決めて、その範囲を超えては受けないようにしてみる。それでどうなるかはやってみないとわかりません。もしかしたら効率が下がる可能性だってあります。

ただ、そうなっても元に戻せばいいだけです。命を失うわけでもないので、思い切ってやってみることです。失敗を恐れて足踏みしていても、何かを得ることはできません。虎穴に入らずんば虎子を得ず。もっと自分を楽させるためにも、ただ配達をするのではなく、より効率的な配達方法を考えながら配達してみようと思います。

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