東京にもスリーコインズがやってくる!料金体系変更でUberEatsはどう変わるのか

このGWに東京のUberEats配達員に衝撃が走りました。福岡や京都、神奈川などで導入されていた新料金体系が、東京でも導入されるという通達があったからです。これにより、配達前に概算の配送料や配達距離など配達に関する詳細情報を事前に確認できるようになるのでメリットがあるように思えますが、そうではありません。

以前、「1配達300円でUberEatsの配達は崩壊する?スリーコインズの悲哀」という記事を書きましたが、料金体系が変わったことで、先行的に導入された地域のほとんどの配達が1回300円になりました。100m運んでも5km運んでも300円。100円玉3枚で配達するから「スリーコインズ」です。

目次

推定1.配達員の収入は減る

これはすでに他の地域でも結果が出ているのですが、新料金体系が導入されると配達員の収入が10〜30%くらい落ちます。今は20配達で1万円ですが、これが8,000円くらいになるわけです。UberEatsは配達員に支払う総額は変わらないようなことを言っていますが、これまでの実績を考えると鵜呑みにはできません。

実際に導入されないとわかりませんが、UberEatsそのものが薄利多売でやっているので、なんとかして配達員への支払いを下げたいのでしょう。配達員を確保するためのプロモーション費用が高額で、配達員の取り分を減らす。そうなると配達員は他のサービスに移るか、辞めてしまうので配達員がまた減る。

そういう悪循環があるのは承知なのでしょうが、新料金体系が導入されてあまりにも悲惨な状態になったなら、UberEatsが大きく揺らぐ可能性はあります。もっとも、20%くらい安くなってもこれしか稼ぐ方法がない場合には、続ける人もそれなりにいるのでしょう。しばらくはチキンレースになるはずです。

推定2.配達員のストレスは減る

スリーコインズになって悪いことばかりではありません。これまではどこに配達するのか分からなかったのが、それなりにストレスでしたが、これからはそれがなくなります。例えば私は新宿に駐輪場があるので、新宿からはあまり離れたくありません。恵比寿くらいが南の限界なのですが、そこを超えたときにピックアップ要請があるといつも悩みます。

恵比寿で受けると目黒の先まで配達させられることもあります。そこから新宿方面に戻るのが面倒なので、「恵比寿では受けない」という判断をすることもありますし、割増になるピークタイムだと受けておいたほうがいいと判断して、ピックアップしたら、5kmも離れた僻地に飛ばされてイライラすることもあります。

タワーマンションが嫌いという配達員もいて、私も混雑しやすい時間のタワーマンションはストレスの原因になっていますが(だからタワーマンションの少ないエリアで活動している)、これからは配達先がタワーマンションなら、受けないという判断ができるようになります。

収入は減るけど、ストレスも減る。そう考えると多少は安くなってもまぁいいかなと考える人もいるはずです。

推定3.配達されない注文が増える

注文が少ない時間帯には、条件の悪い配達でも誰かが運んでくれます。でも昼や夜のピークタイムに5km離れたところに配達するような注文は誰も受けてくれません。5km離れたところでも、そこが繁華街から近いところであれば、まだ配達されますが、山手線から離れた住宅地になると、普通は誰もピックアップしません。

100歩譲って配達時間が20分で、配達料金が1,000円を超えるならピックアップする可能性はありますが、配達時間が30分を超えて住宅地のような片道切符になる配達は、実質の時給が1,000円になるので、ピークタイムにそんな配達をする人はいません。そうなると、いつまで経っても配達開始になりません。

注文する側も、早く食べたいのであれば、遠くても直線距離で3km以内のお店を選ぶ必要があります。今は5〜6kmというような配達も可能で、これからも注文そのものはできるのでしょうが、忙しいときにそんな注文を受ける配達員はまずいないと考えた方がいいでしょう。

ただ、そういう情報を利用者が把握していないので、新料金体系が導入される5月10日以降は、多少混乱が起きるはずです。Twitterなどに「いつまで経っても届かない」なんて声も上がるのでしょう。これまでは無条件で配達されていましたが、これからは注文内容が選り好みされることを頭の片隅に置いておいたほうがいいでしょう。

インセンティブ込みで8時間労働1万円が着地点?

これも推定ですが、最終的な着地点は1日8時間の配達をして、配達回数インセンティブ(跨ぎ)込みで1万円というのが、UberEatsの描いている着地点かもしれません。現在は都内で配達する場合、8時間労働インセンティブなしで1万円程度の収入になりますが、インセンティブ込みで1万円ならまだ配達する人がいると踏んでいるのでしょう。

UberEatsの配達には自由度があるので、それでも他のアルバイトよりも魅力的に感じる人がいるためです。東京の最低賃金が1,013円ですので、8時間労働なら8,000円程度にしかなりません。UberEatsは肉体労働なので、その時給よりは少し高くて1,250円といったところ。分かりやすい着地点です。

問題はこれを許容できるかどうかということです。私は1日1万円稼げればいいので、インセンティブ込みで1万円というならきっと続けることになるでしょう。これまでのようなイライラもなくなるのですから、それを考えれば問題ありません。片道切符は受け取らないようにすれば、1日の走行距離を60km台に抑えられて疲労も少なくなります。

それなら、きっと休みなく毎日でも配達できます。ただ、それらはすべて推定でしかなく、新料金体系になって1ヶ月程度働いてみないとわかりません。まぁスリーコインズでもネタとしては面白いので、集中的にUberEats記事をアップするというのもありかもしれません。

とりあえず、今回は5月10日以降に配達する側も利用する側も、状況が変わるよというお話です。利用するという人はあまり遠くのお店に注文しないようにしたほうがいいかもしれません。ピークタイムでなければ運んでもらえると思いますけどね。そんなことになっているとだけ頭に入れておいてください。

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