情報発信をするなら「何か起きる」の感覚が大事だと再確認した話

自分で言うのはあれですが、私はそこそこ鼻が効くタイプです。匂いに敏感というのではなく、何が起きる可能性を嗅ぎ取るという意味での話。RUNNING STREET 365やこのブログでバズる記事を何度か書きましたが、それはすべて、鼻が効いたもしくは勘が冴えていた結果です。

ジャーナリストとして、物書きとしてのスキルは諸先輩の足元にも及びませんが、私がいまの立場にいるのは間違いなく、他の人が気付かないような「何か」を見つけて、それを発信してきたからです。今回の新宿シティハーフマラソンでは、久しぶりにその特性が活かされました。

私はランレコードという、完走メダルを飾るアイテムを販売している会社(正確には会社ではありませんが)のお手伝いをしていて、今はTwitterの投稿に力を入れてきます。以前は練習した内容とかばかりでしたが、マラソン大会が戻ってきたことで、湘南藤沢市民マラソンから取材に行った大会の動画も上げるようにしています。

あちこちで情報発信をしているので、実はこの動画をどこでアップするのかは悩みました。自分のことだけを考えれば個人アカウントで上げるのがベスト。もしくはRUNNING STREET 365が適してきます。ただ、自分のアカウントもRUNNING STREET 365のアカウントもどこか違う気がして……

自分のアカウントはマラソンのことに触れるのは2回に1回くらい。RUNNING STREET 365はひとつの大会に肩入れしている感じは好ましくありません。ランレコードのアカウントはフォロワーが少ないものの、ランキングに特化しており、大会についての情報発信をするのに都合がいい。

そう思って大会の風景をアップしていたわけですが、先日の新宿シティハーフマラソンで神楽坂を走っている風景をアップしたら、4500回以上の再生があり、インプレッションは1.4万とプチバズりをしたわけです。フォロワーが500にも満たないアカウントなのに。

私の勘が冴えていたのは、新宿シティハーフマラソンの取材に行くと決めたこと。そしてランレコードのアカウントで公開したということ。そもそも新宿シティハーフマラソンは取材に行くつもりがなかったのですが、今年からコースに神楽坂が入ると前日に知って、引っかかるものがあり、急遽新宿へ。

以前に新宿シティハーフマラソンを取材したことがあったので、この神楽坂追加がなければ取材をせずに自宅でライティングの仕事をしていました。私は都内の坂の多くを走っていて、神楽坂はその中でも好きな坂のひとつ。どこかワクワクしつつ、走る人にしてみればたまったもんじゃないだろうなと。

だとすれば、ここの動画をあげて発信するのは面白いと判断したわけです。結果的に走った人もそうでない人も面白がってリツイートしたり、いいねを押してくれたりして、プチバズりをしたわけです。ただ、これを私の個人アカウントでやってたら、同じ結果にはなっていません。

根拠はなくそれこそただの勘ですが、こういう感覚ってすごく説明が難しいんですよね。でも、情報発信をする側としてみると大切なんです。そもそも「何か起きるかも」くらいの感覚だけだと、情報発信者であっても大抵は面倒になって、自分の勘を無視します。

だって何も起きなかったら時間の無駄になりますから。情報発信をする人間にとって、時間というのは命の次くらいに大切なもの。やらなくてはいけないこと、発信すべきことは無数にあって、それに対する時間は有限。だから無駄な時間は徹底して排除したいわけです。

何か起きるかもくらいでは既存のメディアの人間は動けません。フリーランスで自分の時間を自分でコントロールできるからこそ動けます。そういう意味では私はとても恵まれているのかもしれません。勘が冴えているだけでなく、それを活かせる環境にいるわけですから。以上、プチバズりの自慢話でした。

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