忖度:提供してもらったランニングシューズの評価は甘くなるのか?

ワークマンの新作ランニングシューズを購入しました。アンバサダーだから頼めば送ってもらえるのかもしれませんが、こちらから送ってというのも何か違うような気がして、自腹購入しました。そうすることで忖度なく書くこともできるので。

提供された場合と買った場合でレビューが変わるの?と思うかもしれませんが、「当然変わる」と伝えておきます。忖度するというか、提供されたら多少気を使います。ただ、基本的なスタンスは同じです。まずシューズの個性を探ります。

実際に履いてみて、自分の感覚を拾い集めることからするのですが、たとえば着地したときの安定感とか、足との一体感とか。それこそ何十もあるチェック項目により、そのランニングシューズを開発した方向性などを読み取り、個性をより具体的に把握します。


ただ、私は感覚派なので実際に項目が用意されているわけではありません。何となく意識はしますが、そもそも走ればシューズが個性を教えてくれます。そのときにきちんと聞く耳を持っていれば、シューズの特性などは自然と見えてきます。

個性が見えてきたら、良いところを探します。どんなランニングシューズでも、開発者がいて、ターゲットを意識して開発している以上、そのシューズならではの「良いところ」があります。それを見つけられたら記事の90%は完成したようなもの。

ただ、どのシューズにも良いところがあるなら、ネガティブな一面もあります。それは走っていて違和感になるので、はっきりとわかるのですが、これをどう表現するかというところで、提供していただいたシューズと自腹購入のシューズで変わることがあります。

自腹購入したシューズのネガティブな一面は、基本的にダイレクトに伝えます。提供いただいたシューズのネガティブな一面はオブラートに包むことがあります。必ず包むわけではありません。なぜなら、ネガティブな一面はポジティブな一面の裏返しなので。

「ここがイマイチなのはこういう理由があるから」と書けるなら、ネガティブな一面をオブラートに包むことはありません。むしろ、それをしてしまうと、シューズの良いところがボヤけてしまいます。評価というのはポジティブとネガティブの幅が大きいほど読み応えのあるものになります。

だから本当は提供していただいたシューズであっても、オブラートに包まないほうが読者のためになります。それはメーカーのためにもなります。ただ、言葉を選ばないと不用意に誰かを傷つけてしまうことになるので、慎重になるわけです。


とはいえ、すべての人におすすめのランニングシューズというものはこの世界に存在しません。なぜなら、人間の足の形は人それぞれで、ランニングフォームも走力もみんな違います。ランニングシューズに求めるものもそれぞれ違います。

だから、私がランニングシューズのレビューをするときには、そのシューズの良し悪しを判断することはしません。それを判断するのは実際に購入した方の役割。私がするのは数字に現れないスペックを提示すること。そして判断するときの引っ掛かりやモヤモヤを事前に言語化しておくこと。

だから忖度するにしても、やはり本質を隠すようなことはしません。それがRUNNING STREET 365のレビュー記事が読まれる理由ですし、ある意味で私のアイデンティティでもあります。そして結局、忖度のない自腹で購入したシューズレビューの方が熱量も高くなり、読まれる記事になります。

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