台湾の南横ウルトラマラソンがマイカップ制だったので、そこでシリコン製のコップを購入しました。レース中、とても快適だったこともあり、エコの面からもこれからはマイカップだと意気込んで乗り込んだかすみがうらマラソン。
南横ウルトラマラソンではポケットに入れていましたが、あまりにも違和感がなさすぎて、何度もコップがポケットに入っているのかを確認したこともあり、今回はポーチにカナビラをつけて、そこにコップをぶら下げました。
他の誰もやっていないことをする。こんな気持ちのいいことはありません。ただし、レースが始まってから、わたしは大きな間違いに気づきました。
かすみがうらマラソンは小雨が降る中のレース。これくらいの雨なら、わたしは給水も給食もなしで走ります。エイドにご馳走があれば別ですが。食べたり飲んだりすることで体に変化が起きるのを避けるためです。
もちろんスピードを出すときには給水しますし、暑い日は5kmごとにスポーツドリンクを飲みます。ただ、この日のかすみがうらマラソンくらいなら、給水は必要ありません。
それくらいの状態だったので、マイカップは使えても使えなくてもいいかなと思いながら、記事のためにもいつもよりも多めにエイドによることにしました。
ただ、最初のエイドで気づいてしまいました。
マイカップはボランティアさんからすれば面倒だということに。目の前のテーブルでコップに水やスポーツドリンクを入れている場合はいいのですが、ボランティアさんの後ろのスペースで給水作業をしていると、その作業の流れを断ち切ることになります。
もちろん嫌な顔をされることはありませんでした。でも、最初にそれに気づいてからはエイドの状況を見ながら、お願いできそうな場所を選んで「これに入れてください」とマイカップを渡していました。
マラソン大会でマイカップ文化を根付かせるには、まずはエイドそのものが対応しないといけません。でもこっちが勝手にマイカップにしているので、マイカップに対応して欲しいなんてことは言えません。
特別なことをしてくれる必要ありません。スポーツドリンクでも水でもランナーが自分で給水できるようになっていればそれでいいんです。マイカップ用のペットボトルがひとつか2つあればOKです。
でも、そもそもマイカップ文化がほぼありませんので、そんな対応はしてもらえないでしょう。そうなると、マイカップ持参したのはいいけど、使うことができない大会も出てきます。
ランナー側にしてみれば、それなりに強い想いがないとマイカップが続きません。
わたしは、今回のかすみがうらマラソンで散乱した紙コップを見て、これからもマイカップを続けていくことを強く誓いましたが、それは意識が変わったからであって、南横ウルトラマラソンに行く前までは、散乱した紙コップを仕方のないことだと思っていました。
全員がマイカップにする必要はないと思いますが、10%でもマイカップのランナーが出てくれば、あのごみの山も少しはマシになります。
エコなんてしょせんエゴですので人に誇るようなことではありませんが、それでも1人1人の「これは良くない」という思いが積み重なると、環境は大きく変わる可能性があります。
正直、どこかの大会で参加賞をマイカップにして、それを持って走ることを義務付ければ流れが変わりそうですが、きっとしばらくはないのでしょう。
Tシャツを作るよりも低コストでオリジナルのマイカップを作れると思います。もう多くのランナーがTシャツは不要だとしている状態ですので、大会のロゴの入ったマイカップのほうが絶対に喜ばれます。
しかも邪魔になりませんので、コレクションにもなります。
どこかの大会で思い切ってマイカップを参加賞にして、エイドではマイカップ制にしてくれないものでしょうか?
ただ、それは小規模な大会では無理なのかもしれません。まずオリジナルのマイカップを作るコストが数百個レベルではきっと割高になります。数千個作るからこそ価格メリットが出てきます。
そしていきなり数千人がマイカップを持つことに大きな意味があります。
トレランやウルトラマラソンではマイカップ推奨の大会が増えているそうですが、文化として定着させるには数千人規模、数万人規模の大会での推奨が必要です。
ポイ捨てを嫌う京都や奈良といった地域なら成功しそうですが、一定数の批判も出るでしょうからすぐに全面導入というわけにはいかないかもしれません。
やっぱりこういうものは、小さく活動をしてマイカップの魅力を伝えていくしかないのかもしれません。
ちなみにわたしの使っているカップは「Lixada AONIJIE 200ml BPA ソフトウォーターカップ」はamazonなら570円で購入できます。この他に下にあるようなSALOMONやOMMなどの柔らか素材のマイカップもamazonで売られています。
[サロモン] ハイドレーションパック SOFT CUP 150ml/5oz SPEED L39389900
さすがSALOMONは倍近い値段がしますがちょっとかっこいい。これならランニングショップなどでも販売してもらえそうですが、文化がないことには売れないでしょうし、仕入れもしないのが現実かもしれません。
ショップも慈善事業ではありませんので、売れないというリスクを避けてしまうのは仕方のないことです。
とりあえず大会側が対応するのはしばらく先のことになるとは思いますが、毎回マラソン大会で散乱している紙コップに「いかがなものか」と思っている人はマイカップどうでしょう?
自己満足なエコ活動でしかありませんが、いま自分にできることから始めてみませんか?
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