
この土日も8月が終わるのを阻止するがごとく、最高気温が35℃を上回るような暑さになりましたが、残念ながら暦の上では9月に入ってしまいました。今年も残すところ4ヶ月しかありません。とりあえず、8月の課題であった万里の長城マラソン2026のPVを納品したので、なんとか次のステップに進めそうです。
本当にどうでもいいことなのですが、アイドルの女の子が「秋になってもどうせ暑いじゃない!そもそも秋の定義って何?」というようなニュアンスのことを話しているのを聞いて、ちょっと関心してしまいました。50年近く生きてきて、夏も秋も定義を知らなかったことに気付かされました。
立秋という言葉があるように、暦としては「春・夏・秋・冬」があります。それが旧暦だったり新暦だったりするから複雑になっていますが、カレンダーとしては「◯月◯日から秋」と決まっています。でも、私たちの感覚としての秋と暦としての秋はイコールではありません。
9月や10月になっても最高気温が30℃を超えているような状態で、「秋だねぇ」なんて言葉にすることはないわけです。むしろ「年々、秋と春が短くなっていく」なんてことを言います。そう考えると、暦としての秋と、季節感としての秋は違うことになります。
久しぶりに岩波の国語辞典を開いてみました。文字が小さくて50cmくらい離さないと読めません。それはともかく「秋」を調べてみました。「夏の次の季節。立秋から立冬の前日まで」とあります。さらに「日本では普通九・十・十一月の三か月」「天文学上は、秋分から冬至(とうじ)までが北半球の秋」ともあります。
個人的には「立秋から立冬の前日まで」よりも「秋分から冬至まで」のほうがしっくりきます。いや、どう考えても「立秋から立冬の前日まで」というのは納得がいきません。ただ、それは8月が「夏休み」だった影響でしかないのかもしれません。

そして、勝手に「夏は暑いもの」「秋は気候がよく涼しいもの」と思い込んでいただけで、気温と四季は関係あるようで関係ないというのが正解なのかもしれません。だから9月に最高気温が35℃を超えても、秋であることには変わりないわけです。
これからの時代は「夏:暑い」「秋:暑い」になっていくのでしょう。日本には四季があるというのはすでに過去の話。では秋らしさはどこにあるのか。それはやはり「実り」と「日の長さ」なのでしょう。秋には稲が実り、日が短くなっていくのを実感します。
かつてはそこに「快適な気温と湿度」がありましたが、それがこぼれ落ちてしまったわけです。もっとも、この数年は酷暑のほうに針が大きく振れただけで、数年後には振り戻しによって冷夏になる可能性もゼロではないので、この数年が異常なだけかもしれませんが。
いずれにしても少なくとも今年は暑さは続きます。そして季節は確実に秋に向かっていきます。大事なのは思い込みで暑さと季節を結びつけないということ。どれだけ気温が上がろうとも秋が動くことはありません。だから自分の認識を変えていかなくてはいけません。
そんな夏と秋の間に5kmほど走ってきました。本当は10km走りたかったのですが、記事のリライトに手間取って時間が足りず。どれだけ日中の気温が上がっても、18時にもなると耐えられない暑さはどこかに消えてしまいます。なるほど、これは紛れもなく秋の気配。
きっとそろそろ秋の虫も音楽を奏ではじめるのでしょう。ついつい「暑い」と口に出してしまいがちですが、探せば季節の変化はいたるところで見られます。いろいろと気持ちに余裕ができてきたので、ゆっくりと秋を探してみようかと思います。
