
1年ぶりの太郎坊。レースの下見でスタートからフィニッシュエリアまで階段を歩いてみたところ、「こんなに短かったっけ?」というのが正直な感想でした。昨年はメディア枠で走ったときに1分49秒で、自分の枠で走ったときには1分50秒。
走り終えて、身動きが取れなくなるくらい肺が苦しくて、のたうち回ってしまったことで、現実を歪めてしまったのかもしれません。もしくは、私の走力が上がったか。ただ、1年前は愛媛マラソンに向けて距離を積み重ねていたわけで、今は通勤ランくらいしかしていません。
しかも足の筋肉も明らかに以前のようなキレがなく、とてもランナーとは思えないほどふっくらしています。こんな状態で過去を超えていけるはずはないと思っていました。でも現実は6秒の短縮。順位は全体のちょうど真ん中くらいなので、決して速くはありませんが、結果だけ見れば確実に成長しています。
しかも、ここ最近はゴールしたあとに呼吸ができなくなり、肺が苦しくなっていたのですが、今回やられたのは筋肉。心肺機能の限界よりも先に、足の限界が先に来ました。これはとても良い傾向で、しっかりトレーニングすれば必ず克服できます。
要するにまともに走り込めていないのに、1年前よりも走力が上がっている。これは物流倉庫での仕事が、きちんとトレーニングになっていることを意味します。もちろん走るときとは使う筋肉が違いますが、トータルでみたらプラスになっているというのが今回の結果。
また、これまでと違う走り方をしているのもプラスに作用しているかもしれません。前回の八ッ場ダムでも導入していましたが、八ッ場ダムの階段はあまりにも変則でテクニカルだったので、新しいフォームが活かされませんでした。

太郎坊は普段のステアクライミングレースのように、何度も折り返しがあるわけではなく、ただひたすらに真っ直ぐに(緩くカーブしていますが)走るだけなので、着地の反発を使いやすくなっていたことも影響しています。この部分は体が覚えるまでにまだ数年かかるかもしれませんが。
いずれにしても「進化」しているわけです。これだけでも大きな収穫です。仕事がトレーニングになっていて、新しい取り組みも良い方向に向かっている。あとはここからどれだけ本気で取り組むか。八ッ場ダムの後にも「もっとやらなくては」となりましたが、実際には時間が足りず。
やることは明確なのに、できていないもどかしさ。マラソンもステアクライミングも力を入れていないだけといえばそれだけのことなのですが、それで終わらせてはいけない気がします。少なくともできることだけでも、きちんとやるべきです。
来月はハーフマラソンが2つとステアクライミングがひとつ。そこに向けて、きちんと筋トレすること。1〜2時間確保するのは難しいけど、毎日10分ならできます。10分あればスクワット50回はできます。時間がないならないなりにトレーニングする。
少し厳しさが欠けすぎていた気がします。もう追い込んでトレーニングしないと決めましたが、それは自分に甘くなるということではありません。これまでと同じように必要であれば高負荷のトレーニングを積まないと、走力は落ちていくだけ。
それを受け入れられるほど懐が深くく、今回の結果を受けて、ようやくですがやる気が戻ってきました。来月の大阪ではさらによい結果を出せるよう。新しい取り組みをしっかり落とし込めているようにトレーニング負荷も上げていくとします。
