主体:「ランニング×旅」ではなく「旅+ランニング」である必要性

RUNNING STREET 365でシューズレビューをするときに、他のメディアのレビューを見ないように心がけています。他の人の意見は自分の感覚を惑わせる可能性があるためで、自分が感じたことを信じているので、メーカーの狙いなどもできるだけシャットダウンしています。

ただ、シューズを紹介するのに、海外ですでに発売されてて日本にこれから入ってくるという場合、海外のレビューを参考にすることがあります。プレスリリースを読んでも、詩的な文章になっていて、何を言いたいのかまったくわからないことがあるためです。

プレスリリースをコピペして記事にするのは簡単ですが、そこからは何も生まれません。もちろん海外のレビューをそのまま載せることもありません。その人のフィーリングは参考にせず、構造的な疑問を解決するために見ているだけです。


最近、立て続けに海外のレビューを見ることがあって、その結果YouTubeのタイムラインにシューズレビューの記事が上がってくるようになりました。その中ですでに自分が記事化したものなら影響を受けないだろうということで、いくつかの動画を確認しました。

そして、その内容がほぼ横並びで、基本的にメーカーのうたい文句をそのまま伝えているだけであることに驚かされました。ランニングYouTuberというのは、動画の中身というよりも、YouTuberそのものに魅力があり、人気が出ているのだと確信。

そうなると、私がRUNNING STREET 365の動画配信しても再生回数が3桁にも満たない可能性があります。私の場合、テンションを高く保つことができませんし、個としても魅力があるわけでもないので、ただのおじさんがランニングについて語ってもニーズがないのは明らかです。

ランニングと旅をテーマに動画を撮ろうと考えていたのですが、まだ動き出してもいないのに、舵を切らなくてはいけないかもしれません。実際にランニングと旅をテーマに配信された動画の再生数を見てみると、かなり悲しい結果になっています。

再生回数が多いのは、若い女性ランナーが中心。それもかなりスタイルがいい人や露出の多い人に限られます。もちろん男性ランナーでも、若くて元気があって足が速ければ再生回数が増えることもありますが、当然ながら私の土俵はそこではありません。

だからといって動画へのチャレンジをやめるつもりはありません。動画のクオリティや方向を変えなくてはいけないと、始める前に気づいたという話です。たとえばこれまでは、ランニングをベースに旅を加えると考えていましたが、それを旅をベースにランニングを加える形に変更します。


旅とランニングではニーズがまったく違います。旅ならまだおじさんでも、戦えるフィールドが残されています。ランニングをメインにした途端にニーズがなくなるので、どれだけ頑張ったところでという話になります。これはRUNNING STREET 365も抱えている課題のひとつです。

そもそもランニングはものすごく狭い世界です。アクティブユーザーは野球やサッカーとは比べ物にならないほど少なく、そこで情報収集しようという人となると、かなり限られてしまいます。ただビジネスとしてのランニング業界はそれなりの規模があります。

だから私たちランニングメディアはときどき勘違いしてしまいます。本当はマイナーなのにメジャーであると。もっともマイナーだからRUNNING STREET 365が上手くいったわけですが、動画はそういうわけにはいきません。自分らしさを表現しつつニーズのあるものを作りたい。そうでなければ私が作る意味がありませんから。

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