2019年7月にアサイーに関する研究結果の発表会を聞いてから、わたしは自宅にいるときにはほぼ毎朝アサイーを口にしています。ヨーグルトにアサイーと蜂蜜をかけて食べています。北海道や伊豆高原で仕事をしていた期間はアサイーを摂れませんでしたが、戻ってきてからアサイー生活が戻っています。
RUNNING STREET 365ではアサイーの効果を記事にしてお伝えしましたが、こちらでは特に語っていなかったので、なぜわたしがアサイーを毎日摂るようになったかを、ランニングにどのような効果があるのかにつて、こちらでも説明していこうと思います。
ランナーの多くが貧血問題を抱えている
ランナーは一般人と比べると、貧血になりやすい傾向にあります。走ることで足裏を何度も地面に叩きつけることになり、これによって血液中の赤血球が壊れてしまうためです。男性ランナーはまだいいのですが、女性はそもそも貧血になりやすい上に、ランニングで赤血球を壊すのでかなりの確率で貧血になります。
ファンランのようにゆっくりのんびり走るなら、貧血になる可能性は下がりますが、真剣に走る人ほどその傾向にあります。ところが、ほとんどのランナーが貧血に無頓着です。トップアスリートですら原因不明の体調不良が続き、1年以上もまともに走れなくて、病院で診てもらうと重度の貧血だったということが実際に起きています。
難しいのは健康診断だけでは、貧血が発見されにくいということです。健康診断は体調を整えて受けるので、貧血が解消された状態で受診することが多く、数値だけ見ると「少し低いかな」くらいになります。でも実際にマラソンシーズン前の追い込む時期になると、赤血球を壊してしまって貧血になっている人が一定数います。
赤血球が不足すると細胞に酸素を送れなくなる
貧血になると何が問題なのかというと、その状態でランニングをすると、体内の隅々にまで酸素を送れなくなります。どういうことなのか、少し噛み砕いて説明します。まどろっこしいと思うかもしれませんが、きちんと頭に入れておいてください。
血液には酸素を細胞に届ける役割があることは知っていると思います。でも血液中に酸素が単体で混入しているわけではありません。血液に含まれる赤血球の構成要素のひとつであるヘモグロビンが肺で酸素を受け取り、細胞まで運びます。
ヘモグロビンは酸素が多い場所では酸素とつながり、酸素が少ない場所では酸素を離すという機能があるので、肺で酸素を受け取り、細胞で酸素を受け渡すというシステムが構築されているわけです。赤血球はそのヘモグロビンと酸素を運ぶトラックだと思ってください。
ランニングによって赤血球が潰されると、トラックの数が減ってしまいます。それだけ運べる酸素の量が減ってしまうので、細胞は酸素不足を起こします。そうなると体はよりたくさんの量の血液を送り込むために、心拍数を上げようとします。このため、軽い運動でも心拍数が上がりやすくなり、思ったように走れなくなるわけです。
かなり大雑把な説明かつイメージしやすいようにいろいろと端折っていますので、詳細は各自で勉強してください。
アサイーで赤血球を増やせば高負荷でも耐えられるようになる
赤血球が足りないと走れなくなるということは、反対に赤血球を増やせば高負荷をかけても心拍数が上がりにくく、いつも以上にスピードを上げられるようになります。これを利用したのが血液ドーピングです。
血液ドーピングはあらかじめ保存しておいた自分の血液を、競技直前に輸血することで体内の赤血球の数を増やすといったドーピング方法で、もちろん禁止されています。でもあらゆる競技において、赤血球を増やせばパフォーマンスが上がることは以前から知られていますので、トップアスリートはそれを意識した食事を心がけています。
赤血球を増やすのに必要な栄養はタンパク質と鉄分です。鉄分は飲み物よりも食べ物から摂ったほうが吸収が高いので、レバーを食べるというのが1番です。そうすることで赤血球が増えてよりよい結果が出るというわけです。
そしてもうひとつ赤血球を増やす方法があり、そこでようやくアサイーが出てきます。アサイーは鉄分の多いフルーツですが、その鉄分は体が吸収しにくい非ヘム鉄です。ですので、本来は鉄分吸収には適していない食材なのですが、なぜかレバーなどと同じ効果が得られます。
これまでは、その理由が不明だったため積極的に採用するアスリートは多くありませんでした。ところがアサイーを飲むと造血をうながすホルモンに影響があり、体が勝手に骨髄から血液を作り出す効果があることが実験によりわかり、徐々にアスリートの間で流行り始めているということです。
箱根駅伝に出場する筑波大学や、Jリーグで優勝した横浜Fマリノスでもアサイーを取り入れています。
赤血球が増えすぎると多血症になる
気をつけなくてはいけないのが、赤血球が増えることで多血症になるかもしれないという点です。赤血球が増えすぎると、今度は赤血球が血管で詰まってしまって血の流れが滞ってしまいます。このため、レバーを食べるにしてもアサイーを摂るにしても、過剰摂取は禁物で、本来は医師に相談しておく必要があります。
ただ、わたしは裸足で走る機会も多く、走行距離も比較的長い方なので自己責任でアサイーを毎日摂取しています。もっとも1日に大さじ5杯分(75ml)ですので、缶コーヒーの半分以下です。さすがにこれくらいで、多血症になることはないと判断しています。特に調子が悪いということもなく、マラソンのタイムは順調に向上しています。
もちろん、病院できちんと血液検査するのがベストです。でも、健康のために毎朝バナナを食べると決めたとしても血液検査はしないですよね。それくらいの感覚でアサイーを導入しています。調子が悪いと思えばやめればいいだけのことなので。
ただ、そういうリスクがあることも知っておく必要はあります。それはアサイーに限らずに、造血作用を利用して赤血球の量を増やそうと考えているなら、最低限知っておかないといけないリスクです。
絶対ではないがアサイーで貧血予防はしたほうがいい
すべてのランナーが貧血というわけではありませんが、レース中に気持ちが悪くなったり、めまいがしたりするというランナーは、貧血になっている可能性がかなり高く、普段の食生活で鉄分を補給できるように食事の改善をする必要があります。
そうでないランナーも、長い距離長い時間を走るなら、物理的に赤血球が減少していますので貧血予防はしたほうがいい。ただ、レバーは調理が面倒ですので、アサイーを採り入れるのがおすすめです。
ただし、市販されているアサイードリンクの中にはアサイーがどれくらい入っているのかよくわからないものが多々あります。アサイーがメインになっていることをきちんと確認してから採り入れるようにしてください。
どれがいいか迷ったら、アサイーの輸入販売を行っている大手であるフルッタフルッタのアサイーを買っておけば間違いありません。ネットショップでの購入もしくは成城石井でアサイー(フルッタフルッタ製)が販売されているので東京圏の方はチェックしておいてください。