
ステアクライミングで結果を残すのに大切なものは何か。厳しいトレーニングというのは大前提にありますが、マラソントレーニングとは考え方が根本的に違うような気がします。国内レースでいえば5分前後ですべてを出し切る必要があるので。
フィールド競技として考えれば1500mやマイルレースなどがそれに近い負荷のように感じますが、それらの競技でどれだけ頑張ったところで、肺が千切れるような苦しさに襲われることはありません。階段とフィールドでは負荷の種類がまったく違います。
今回のステアクライミングチャレンジ高松大会で、何かを掴みかけた感覚はあります。8階までフロー状態で、苦しくもなく頑張ってる感じもない。あまりにもスマートすぎる駆け上がりで、それに不安を感じてペースが乱れた感すらあります。
あの状態をどこまで継続できるのかで、タイムが大きく変わってきます。トップレベルのステアクライマーはほぼ最後までフローに入っていて、かなり高いところまで苦しさもなく上れるのでしょう。だから私が目指すのはフロー状態を維持できる時間を伸ばすことになります。
ただ、どうすればフロー状態になるのかがわかりません。今回初めての経験で、再現性があるのかどうかもわかりません。近いうちにどこかで試そうかとは思いますが、再現できる場所は限られています。完全再現したいなら同じ場所でしなくてはいけません。
そして再現を目指すのと同時に、心肺機能を高めなくてはいけません。現時点での限界が先日のレースで、あれだけの苦しみを味わったのは初めてのこと。苦しさを数値化することはできませんが、おそらくあれ以上の苦しさ指数を耐えることはできません。

では何をするべきか。アプローチ方法はいくつか考えられます。まずは血液が運搬できる酸素量を増やすこと。ヘモグロビンを増やして、血管をは拡張していく。酸素が届かないから走れないわけで、食生活とジョグでここを改善します。
次に筋力。今回フローに入れた要因があるとしたら、今年からチョコザップに週2階通ってマシントレーニングをしていることにあります。足回りの筋トレをすることで、ブレにくい体づくりができていて、走りが安定しています。だから筋力アップも間違いなく効果的。
そして、やはり大事なのは心肺機能を高めること。まず苦しさになれることから始めなくてはいけません。400メートルインターバルやHIITなどを取り入れて、心臓と肺を強化しないと、これ以上のタイムは望めそうにありません。
トレーニングとしてやらべきことはこの3つ。それに合わせて、人体を知ることも重要です。人間はなぜ追い込むと苦しく感じるのか、どれくらいの苦しみに耐えられるのか。限界の向こう側にはどれくらい滞在できるのかなど、学ぶべきことがたくさんあります。
ドラマ水滸伝に「死域」という言葉が出てくるのですが(もちろん原作にも)、その領域は創造されたものかもしれませんが、私はそれこそがトップアスリートの領域だと信じています。フロー状態はそれに近い、もしくは死域そのものなのかもしれません。
いずれにしても、今回の経験が次につながるように知識も体力もつけていく。もうここからは長い距離を走るレースも万里の長城マラソンだけですし、自宅作業の日はステアクライミングに特化したトレーニング、フロー状態の再現を目指したトレーニングを積むとします。
