
RUNNING STREET 365はランニング業界ではメディアという立ち位置にあるため、スポーツメーカーの発表会などのイベントに呼んでもらえたり、最近では公式メディアとしてマラソン大会の取材に参加させてもらったりしています。
そもそもは万里の長城マラソンを広めるために始めた情報発信ですが、いつの間にかそれなりの立ち位置にあって、ランニングの世界でも知り合いが増えつつあります。そして、発表会などに呼んでもらえるようになると、ゲストの芸能人が目の前にいるというような状況も多々あります。
この仕事をはじめる前は、芸能人とは暮らしている次元が違うのだと思うほど、実際に目にすることがなかったわけですが、それが目の前で話をしていたり、それこそ軽く会話を交わすこともあり、人生というのは本当に不思議なものだなと思うことがよくあります。
ただ芸能人だから特別だとは思わないのですが、だからこそどう接すればいいのかわからず、あまり絡まないようにしています。別次元で生きているわけではないものの、私は芸能界のルールを知りませんので、知らないうちに失言をして傷つけてしまう可能性があります。だから話をするにしても本当に差し障りのないことを少しだけ。
先日、あるタレントさんと一緒に走る機会があり、走り方で気になることがあったのですが、それももちろん伝えませんでした。少なくとも私が知っているようなタレントさんであれば、コーチ陣も有名な人がついていて、しっかりアドバイスしているはずなので、私が出しゃばるはありません。
ただ、タレントランナーの方との接点が増えてくると、彼らは彼らで必要以上に気を使われていて、本音で話をしてくれる人も限られているんだなと感じることもあります。だからといって、私が何かをするわけではありませんので、遠くでケガをしませんようにと願うばかり。
そんなメディアとしての仕事のひとつに、シューズレビューがあります。先日、アンダーアーマーさんの取材に行ったときに、「UAベロシティ プロ」を提供してもらいました。シューズレビューについては近いうちに作成予定ですが、これはかなり優れたシューズというのが私のファーストインプレッションでした。
そもそも私はアンダーアーマーのシューズが好きで、愛媛マラソンの勝負シューズも「UAベロシティ エリート」にするつもりでトレーニングをしています。「UAベロシティ プロ」はそのための練習用シューズという位置づけ、もしくはサブ3.5くらいまでのランナーにとってはレースシューズにもなります。
「UAベロシティ プロ」の特徴をひと言で表すなら、「絵に描いたような優等生」でしょうか。スポーツ万能で勉強もできて、誰にでも優しいクラスの人気者というイメージがぴったりで、久しぶりに誰にでもおすすめしたい1足でした。私もこれから愛媛マラソンまで、トレーニングの相棒とするつもりです。
ただ、ワクワクはしません。私が好きなのは優等生ではなく異端児で、いつも主流から離れた個性の強いものを選ぶ傾向にあります。学生時代に乗っていたバイクはヤマハのSRX250で、当時のバイク乗りでも「なにそれ?」となるような1台。社会人になって乗っていた車は4000ccで燃費が恐ろしく悪いアメ車のチェロキー。
みんなと同じが苦手で、乃木坂46も不遇と言われていた2期生が好きだったり、とにかくメインストリームに乗れないのが私。そんな私がスーパー優等生の「UAベロシティ プロ」を履くわけです。もっともランニングシューズの中では、アンダーアーマーが異端児という話はあるのですが。
それでもあえて優等生シューズを履くのは、すべて愛媛マラソンで結果を残すため。「UAベロシティ プロ」の走り方は「UAベロシティ エリート」に繋がっているので、ワクワクよりも結果を出すことにこだわるとなると、必然的に「UAベロシティ プロ」を履くことになります。自分らしくないことはわかっているのですが。