
マラソンに限らず、トップアスリートの話を聞いていると、それぞれにこだわりがあることが伝わってきます。どの競技であっても、日本代表クラスになる人だけでなく、その競技で食べていくレベルになると、必ずといっていいほど、自分だけのこだわりを持っています。
何にこだわるかはそれぞれ違い、勝利にこだわる人もいれば、過程にこだわる人もいます。やや複雑な話ですが「こだわらない自分」にこだわっている人もいます。ランナーでいえば「体脂肪率とか知らない」と言い切る学生ランナーもいましたが、その人は自然体でいることにこだわっていました。
そういうマイルールを持っている人ほど、競技への向き合い方もストイックになりやすく、そこが私に足りないものだと自覚しています。私は影響を受けやすいタイプで、自分だけの主義主張というものはあまりありません。あっても、新しい説のほうがしっくりくるなら、簡単に乗り換えます。
柔軟性があるとも言えますが、軸がないとも言えます。信念がないから、それすら「どちらでもいい」と思うわけですが、ちょっとずつマイルールを増やそうとしています。そうしないと、時間が足りなくなるので。マラソンシーズンに入り、書きたい記事がいくつもあるのに、まったく書けていません。
その時間を確保するには、日常のちょっとした時間を削っていく必要があります。北海道に行く前には「漫画を読む」という習慣を手放しました。そうしないと、どうしても時間を確保できなかったからです。「漫画を読まない」がマイルールなわけですが、これだけでは足りなくなってきました。
そして何よりも、それほど大きな犠牲でもありませんでした。漫画のない生活になってみると、それはそれで快適なものです。元からあるものを差し引くというのは、私にとってはそこまで苦痛ではないのかもしれません。私が苦手なのが、新しく追加するルールです。
基本的に飽き性なので長く続けられません。語学の勉強も整理整頓された部屋での暮らしも、すべて「今やるべきこと」に押し出されてしまいます。そういうところを、そろそろ整えていこうかと考えています。自分にとって本当に必要なことだけに絞る。そのためにいくつものルールを決めていきます。
私が目指しているのは下記の3点。
8時間睡眠
RUNNING STREET 365記事を1日2本以上
1日2回のランニングトレーニング
いまの段階で必要なのはこれだけです。8時間睡眠となると21時就寝になるので、1番難しいかもしれませんが、いずれそこに到達できるようにしたいところ。
そうなると、とにかく時間を作り出さなくてはいけなくなります。毎日湯船に浸かっていますが、それもシャワーにして、湯船は1週間に1〜2回にするとか、食事は時間のかからないものにするとか。さらに移動中は常に物書きに充てるなどの工夫も必要になります。
どこまでできるのかはわかりません。継続することが苦手なタイプですし、どんどん新しいことが気になるタイプ。でも、40代最後の1年を準備期間にして、ランニングとライティングがすべての人生に切り替えていきます。そのために、それ以外の部分にルールを作ります。
着るものや食べるものを固定し、それを継続する。自分のカラーのようなものも固定して、迷う時間をなくしていく。ライティングの作業も、ChatGPTを活用して、もっと効率化していかなくてはいけません。かっこいい50代になるために、できることはまだまだあるはず。
そのために不要なものを手放し、必要なものを揃える。それには時間がかかるので、慌てず焦らす1年かけてやっていきます。1年後に、自分なりのこだわりを持てるように、自分の言葉で語れるようになるめに、そして胸を張って50代を走り続けるために。