
私の日常生活では、基本的に同じことを繰り返します。朝ごはんは毎日同じものを食べ、買い物は同じ店を利用します。最近では服も同じものを選ぶようにしていて、変化を起こさないようにしています。変化は無駄を生み出すという考えを持っているためです。
日常生活において、私はとにかく時間が足りておらず、あとは懐中時計さえ買えば、不思議の国のうさぎになれるような気がしています。時間がないなら効率的に使うしかないわけで、できるだけ変化をなくして、無駄な時間を省いているわけです。
ただ、旅に出ると日頃抑えていた好奇心が一気に解放されます。あれもこれも知りたくなりますし、自分の目で確かめないと納得しません。だから、海外に行くときも、できるだけ違う国に行きたくなります。ただ台湾と北京は特別で、どちらももう何回訪れているかわかりません。
特に北京は数える意味がないほどに、実家に行くよりも何倍も訪れていて、すべての街とは言いませんが、それなりに詳しくなっています。たとえば后海周辺は地図を見ることなく、大抵の目的にまで移動できます。前門や国家図書館周辺も庭のようなものです。
もっと詳しい人はいくらでもいるので、誰よりも北京に詳しいなんてことは言いませんが、日本人の中でも、北京についての土地勘は優れている方だと自負しています。それゆえに、たくさん歩かせてしまうのはご愛嬌ということにしてもらいたいのですが。
私は北京旅人というサイトを運営していて、そこには初めて北京を訪れる人が困らないように、最新の北京情報を掲載しています。ただ、北京の情報は日々更新されていて、たった数ヶ月で「その情報は古い」と焦ってしまうことも多々あります。

それでも、誰かに指南するくらいの知識と経験はあり、それが万里の長城マラソンの日本事務局を運営するにあたって、かなりのアドバンテージになっています。ほとんどの参加者の質問に対して、インターネットに掲載されていない現実に沿った回答ができます。
今回の撮影旅ではその情報がかなり精度を上げることができました。まだそれらの情報を掲載できていませんが、今回のアップデートで唯一無二の北京情報サイトになるはずです。この知識や経験をもっと別のところで活かせないものかと考え始めました。
おそらく「ツアーガイド」というのは資格などが必要なのかもしれませんが、それに近いことを個人的にできるのではないかと。北京旅のコンシェルジュとして、北京に行きたいけどいろいろ不安で行けないという人をガイドするお仕事なんか始めてみたら、1年に1回くらいは依頼がありそうです。
たとえば万里の長城に行きたいけど八達嶺長城は混雑しているから、別の万里の長城に行きたいという人を案内することもできます。フライト代もかかるので、付き添いとなるとかなり高額にはなりますが、間違いなく美味しいお店に案内できますし、移動もスムーズに行えます。
もし、中国で暮らすようになったら、そういう仕事もありなのかなと思っています。もっとも中国で暮らすようになるということは、万里の長城マラソン以外のすべてを手放すことになりますが、可能性はゼロではありません。未来のことなんて誰にもわかりませんから。
もしくは日本にいながらオンラインコンシェルジュするのもありです。旅のプランを作ったり、北京旅のマニュアルを作ったりしてサポートする。力仕事はどこかで限界が来るわけで、オフィスワークとして、新しいサービスを開始できないか、ぼんやりと考えています。
