
サイト運営をするにあたって大切にしているのは「読者の困ったを解決する」ことです。これは何よりも優先されることで、北京旅人では自分が北京に行って困ったことや、これは困るだろうなと感じたことを記事にして、解決方法を提案しています。
AIを使えば1日で30記事くらいのサイトを作ることもできますが、その記事で稼ぐことはできません。なぜなら、そのサイトでは読者の悩みを解決できないから。まったくできないというわけではなく、超初心にとっては役立つこともありますが、基本的には「そんなの知ってる」レベルの記事になります。
そうならないために「自分」を基準にして記事を書く必要があります。そうしないと、困っている人の悩みを解決する方法の提案が響かないから。ありきたりの答えを用意したところで、そこに信頼関係は生まれません。ビジネスですから稼ぐことは必要ですが、あらゆるビジネスは「誰かの困ったを解決する」を前提にしています。
Xでも投稿しましたが、かがわマラソン前日の高松市内のホテルが軒並み値上がりしていました。普通のビジネスホテルで3万円台というのも珍しくなく、明らかにランナーの足元を見た対応をしています。北海道マラソンもホテルの値上がりがランナーの中でも問題になっていますが、初開催のマラソン大会でこれが起こるとは思いませんでした。
ホテルは「泊まる場所がない」という悩みを解決するビジネスです。その悩みを解決することで存在できるわけですが、かがわマラソンの場合は「泊まれるホテルがない」という悩みを増やしています。それはホテルの存在を自己否定しているようなもの。
「3万円くらい払えない人は来なくてもいい」そういうスタンスにも受け取れます。実際に1泊3万円でも泊まる人はいるのでしょう。ただ、多くのランナーが二の足を踏むことになります。そうなると定員割れするか、県内のランナーばかりになります。

マラソン人気が高まっていることと第1回大会であることを考えると、定員は思ったよりも早く埋まるかもしれませんが、ホテルの宿泊料金の高騰は少なくとも香川の評判を落とすことになります。たった1日の増益のためにネガティブなイメージを受け入れる。
そういうスタンスのビジネスもあるのでしょう。ホテルだって慈善事業でやっているわけではありません。でも目先の増益のために、将来の損失を受け入れるというのは、ビジネスの基本から大きく離れた行為です。そのやり方は、必ずどこかで破綻します。
都市マラソンは大きな経済効果を生み出します。かがわマラソンは1万人規模ですので、5,000人が県外からやってきたら、1泊1万円でも、宿泊代だけで5,000万円の経済効果があります。そこに飲食費やお土産代なども発生します。そして何よりも地元のPRになります。
ランナーがマラソン大会でないタイミングに旅先として選ぶこともありますし、ランナーの口コミで、周りの人が「行ってみようかな」となることもあります。だから、多くのマラソン大会では大会前日の必要以上の宿泊代金の値上げをしません。
その日だけしか見ていないのではなく、5年後10年後のことを考えていて、地域のためになると考えてそうしているわけです。宿泊代金を抑えれば後泊してもらえる可能性も上がります。1泊3万円もしたら、後泊がいくら安くても予算オーバーで当日に帰る人も増えます。
「困ったを解決する」から逸脱した場合、大きな損失を被ることになる。ただ、この「マラソン大会前夜の宿泊費高騰」という問題の本質は実は別のところにあります。それは「大会運営と地域のコミュニケーションができていない」ということ。それについては明日のブログで書くとします。
