大会運営:かがわマラソンのホテル高騰について(その2)

かがわマラソン前日のホテル代金が高騰しており、流石にこれは……となるような金額設定であったため、自分の考えを発信しましたが、思うことが多すぎて、昨日のブログではこの問題の本質の部分まで触れることができませんでした。

昨日のブログでは、一時的に稼げても長い目で見るとマイナスにしかならないというニュアンスの話を書きましたが、この問題の本質からすると、正直どうでもいいことだったりします。この問題の本質は大会運営が地域とのコミュニケーションができていないことにあります。

マラソン大会というのは地域に活気をもたらすイベントでもあり、県外から多くの人を招くことも大きな課題のひとつになります。そのためにはホテル代金の値上げがほどほどになるよう、ホテル組合などと話し合いをするわけですが、ここまで高騰するということは、運営がコントロールできていないことを意味します。


もしくは最初からコントロールしていないのかもしれません。いずれにしても地域の企業に対するコミュニケーションを取れていないわけで、それは地元の人たちとのコミュニケーションも不足していることは容易に想像がつきます。そうなると、大会そのものが盛り上がりに欠けます。

むしろ「マラソン大会なんかやって道路を封鎖するから迷惑」という苦情も出てきます。かがわマラソンのコースは海から南西に伸びており、しかも折り返して戻ってくるため、街が左右に分断されます。当然のことながら、当日になって移動できないことを知り、クレームを入れてくる人もいます。

そんな雰囲気の街に遠征しても歓迎されるわけがありません。受け入れてもらっていないという空気感はリピーターを減らします。だから、大会運営は地元の人たちとコミュニケーションを取り、マラソン大会を地域全体で盛り上げる環境づくりをしなくてはいけませんが、おそらくそれができていません。

もし、地域との連携がしっかりできていて、それでいてホテル代金が2〜3倍になっているなら、運営がそれを認めるスタンスだということになります。「県外からたくさんくるからしっかり稼いでください」。そんな会話が行われているかどうかはわかりませんが、それはコミュニケーションが取れていないよりも酷い話になります。

さすがにそんなことはないと信じたいので、私はコミュニケーション不足だと思っているわけですが、真相はどうなのかはわかりません。はっきりしているのは、どちらにしてもランナーファーストの大会にはならないということ。そしてそのスタンスは大会のいたるところに現れます。

「これくらいやっておけばいいだろう」という対応をして、たとえばエイドで食べ物や水が足りなくなったり、手荷物預けや受け取りに1時間以上待たされたり。そして評価が下がって、さらに地元の人たちから煙たがられ、協力を得られなくなる。


これは香川マラソンに限った話ではありません。どのマラソン大会でも同じことが言えます。地域が一体なっていなければ、どんな走りやすいコースがあっても大会は残念なものになります。とくに地方都市のマラソン大会だと、運営が旗振りをして盛り上げていないとランナーは集まりません。

評価の高いマラソン大会の多くで、市長や知事などの自治体のトップが大会に参加します。そのような大会はトップが旗振りをするから市民や地元の経済界も協力的になり、「みんなで盛り上げよう」という空気感が作られていきます。大会の成功は約束されたようなものです。

かがわマラソンでは、今のところそれを感じないわけです。少なくとも一体感はありません。とはいえ、そのことと大会の成否が必ずしも一致するわけではありません。ただ、1人のランナーとして、どうせ参加するなら歓迎される大会を走りたいなと思うだけです。

著:高橋 フィデル, 編集:宮崎 博, 編集:秋葉 杏
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