過熱:戻りつつあるマラソン人気に踊らされないこと

定員割れしたマラソン大会が増えつつあったことが嘘のように、多くのマラソン大会でエントリー期間終了前に定員に達しています。数日で定員になった大会もあり、マラソン人気は確実に戻りつつあることが伝わってきます。ランニングメディアの運営としても喜ばしいことです。

そこに世界陸上が重なって、少し過熱しているような気もしますが、ジワジワ人気が戻っても、勢いよく人気が戻っても、いずれまたマラソン離れが進むものなので、一喜一憂せずに、自分のやるべきことをひとつずつ積み重ねていくだけです。

むしろ好調なときほど地盤をしっかりとする。景気がいいときなんて、誰が何をしてもうまくいくもので、それを実力だと勘違いして手を広げすぎて失敗した例をいくつも見てきました。大事なのはいつだって、自分の型を崩さないで淡々と進めることです。


ランニング人気、マラソン人気はRUNNING STREET 365のアクセス数にも現れています。Googleのアルゴリズムに左右されているところはありますが、現在4万PVを超えています。一時期2万PVを割りそうだったことを考えると、奇跡のような復活劇です。

もしかしたら今シーズン中に5万PVも夢ではないかもしれません。そのためには有益な情報を発信し続ける必要がありますが、それはこれまで10年もやってきたことなので心配はしていません。これまでと同じように記事を書き続けるだけです。

繰り返しますが、ブームのようなものは確実に終わりがやってきます。勢いだけでは乗り切れない波のようなものがあり、そうなったときに実力が問われます。それはランニングに限ったことではありません。たとえば海外旅行も同じ。今の若者は韓国にいきますが、これもどれほど抗ったところで終わりがきます。

いまグアムは日本人がほとんどおらず、観光スポットも閑古鳥が鳴いているのだとか。もちろんそれも波があって、やり方次第では人の流れを新しく呼び込むこともできます。ランニング業界は関係者総出でそれを行い、しっかりと流れを引き寄せました。

メーカーもマラソン大会も苦しい時期を耐えて、でもやるべきことを積み重ねつつ、新しいことにも挑戦し続けた結果、マラソンブーム、ランニングブームの兆しが見られるところまで立て直しています。コロナ禍以降、マラソン大会を走ってない人は、今のマラソン大会のホスピタリティに驚くかもしれません。

その中で「ランニングを教える」というところは、いまだに中空化しているように感じます。そもそもランニングは教わらなくてもでき、教えられることも限られています。私のパーソナルトレーニングでは1回でコツを掴んで自己ベストを大幅に更新してしまう人もいます。


そうなると商売にならないからか、ランニングコーチの中には、「あなたはまだまだです」と言って、教える必要のないことまで事細かに教えらような人もいます。「そんなことはない、ちゃんと記録は伸びている」と否定する人かもしれませんが、それは教えがいいのではなく、練習をコツコツ積み重ねた結果でしかありません。

もう少し理論を重視して、ランニングの基本から教えられる人が増えないと大変なことになる気がしています。実際に多くの人が走り始めて膝の痛みに悩まされ、ランニングを継続出来ずにいます。そして走りを見てみると、ケガをして当然な走り方をしています。

過熱するのはいいことですが、それによって走ることを諦める人が増えるのはいいことではありません。それこそこの状況を関係者総出で改善しないといけない気がしますが、ケガの対策については、業界全体で危機感が薄いのも事実。そんな中で自分に何ができるのかを考え続けています。

著:見城徹
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