なぜUberEatsの配達員と飲食店の店員がトラブルになりやすいのか

できることならこれくらいの笑顔で対応したいところ

最近UberEatsと店員のトラブルが相次いでいますが、おそらくこれからも同じようなことが続くのでしょう。飲食店の店員とUberEatsの配達員というのは、あまり相性が良くないというのが私の感覚で、結論から言えばマウントの取り合いになるというのがその理由です。飲食店によっては上下関係が厳しく、UberEatsの対応をするのは立場の弱い新人や若手です。

現在の自分の立場が弱いとなると、少しでも自分よりも下を探したくなるのが人間です。そうなるとUberEatsの配達員はいい標的なわけです。もちろん、標的にするにしても相手を見るのでしょう。自分よりも明らかに弱そうな相手に強気に出る。これはUberEatsの配達員も同じで、自分の社会的地位が低いという認識があるから、弱い者を探すわけです。

どちらも弱さを隠すために吠える。弱い犬ほど……というやつです。自分に自信がある人は自分以外の人に突っかかったり、貶めようとしたりはしません。弱いというよりは、余裕がないと言った方がいいかもしれません。人間は余裕がなくなると、ピリピリしてしまい、周りに対して過敏に反応します。ちょっとした言葉遣いに対しても、簡単に怒ってしまうわけです。

それが良いとか悪いとかではなく、それがUberEatsの配達員の現状。全員がそうというわけではありませんが、お店側の人は配達員を軽く扱いがちで、UberEatsの配達員は虚勢を張らないと自分を保てない。どちらが上とか下とか、本当はそういうものはないのに。職業に貴賎はない。そんな当たり前のことがこの国では定着していません。

なぜなら「いい大学に入って、いい仕事に就く」がずっと正解とされてきたから。私たちくらいの世代まではまさにこれで、大学に進学して、誰もが名前を知ってる会社に就職し、結婚して子どもができて……そういうレールの上を進むときには、職に貴賎がないと都合が悪いんです。「しっかり勉強しないと、あの人のようになるよ」という言葉に効力が生まれるので。

でも、これを読んでいるくらいの人たちはすでに知ってるはずです。どんな仕事に就いても不幸になることもあるし、幸せになることもある。いい会社に入ったところで幸せになれるとは限らない。人生はそんな甘くはないということを。とはいえ、まだ人生経験が浅い若者はマウントを取りたい気持ちが強いもの。動物だから仕方がないんですけどね。

自分が強いということを示すのに、自分以外の誰かを利用する方法しか知らないわけです。誰かと比べて、自分の方が優れていることを確認し、自分の存在意義を見出そうとする。20代は誰だってそうだったはずです。飲食店の店員さんとUberEatsの配達員、どちらも20代の若者がたくさんいます。手綱を離して犬と猿を向き合わせるようなものです。

UberEatsの配達員と飲食店の店員のトラブルは、人間が生きている証拠のようなものであり、周りがとやかく言う話ではありません。世の中にはUberEatsの配達員に対して親の仇のような感情を持っている人もいるようですが、それこそマウントを取らずにいられない可哀想な人たちなのかもしれません。会社や家での立場が弱く、UberEatsの配達員くらいにしか当たらない。

正直なところ、UberEatsの配達員の社会的地位は本当に低いと思います。私はそれに対して別に思うことはありません。その現状を把握しておくだけのことです。UberEatsの配達員の地位が低いことと、自分の社会的価値は違いますし、仮に自分の社会的価値が低いからといってどうだというのでしょう?私のライフスタイルには何の影響も及ぼしません。

周りからどう思われようと気にしない。いわゆる無敵モードにどうやって持っていくか。どんな働き方をしている人でも、目指すべきところはそこだと思います。いや、すべての人がそうなると困ります。会社組織が成り立たなくなりますので。でもUberEatsの配達員みたいな働き方をするなら、変なプライドは早めに捨てた方がいいのは間違いありません。

別に下手に出る必要はありません。むしろ無敵モードになることで、意外と世の中からは丁重に扱われるものです。すでにお話ししましたように、飲食店の店員さんも相手を選んで配達員の扱いを変えます。立場が弱い人は、ケンカを売っていい相手といけない相手をきちんと見極めます。だから、ケンカを売ってはいけない相手になればいいんです。

それができたら苦労しない?いや、これは自分自身の問題です。卑屈にならない自分でいること、場の空気を読むこと、相手の気持ちを考えること。これさえできれば、どのお店に行っても対等の関係を築けます。1日でできることではありません。でも、意識しないと絶対に身につきません。やるかやらないかは自分自身ということで。

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