
アディダスから新しいシューズが発売になり、我が家に仲間が1足追加されました。RUNNING STREET 365で来週中にレビューする予定ですが、既存モデルのアッパー違いなので、シューズのスペックそのものは把握していますし、レビュー内容もアッパーについてになりそうです。
ランニングの情報発信をしていると、メーカーがレビュー用にランニングシューズを提供してくれることがあります。その結果、手放さなくてはいけないほどのシューズ数になるのですが、ランニングシューズのレビューはニーズが高いのでありがたいところです。
レビューをするにはそれなりの距離を走らなくてはいけません。2〜3km走ったくらいでは、そのシューズの個性を掴むこともできません。自分と相性がいい場合は、100mもあればその良さはわかりますが、本質の部分はやはり履いて走らなくてはわかりません。
また、ランニングシューズのレビューを書くには基本的な知識も必要になります。そのシューズの歴史や現在のトレンド、メーカーの思想などはもちろんのこと、それらとシューズを照らし合わせて、レビューするランニングシューズをどういうコンセプトで作ったかなども推測します。
私はメーカーの謳い文句は基本的に信じておらず、レビューする上でのキーワードのひとつとして受け取っています。たとえば、今回のシューズでいえば「フィット感」が大きなキーワードになるのですが、いくらメーカーが「フィット感が素晴らしい」と言っても鵜呑みにはしません。
でも、フィット感を意識して開発しているわけなので、明確な違いはあるわけです。まずはその違いを感じ取って、以前のモデルと何が違うのか、どんなメリットやデメリットがあるのかを考察していきます。最後にそれを言語化してレビューに落とし込みます。

どれくらいの情報発信者がそこまでやっているかはわかりません。ただ、自分の言葉かつ公正中立にレビューしている人は私が把握しているだけでも片手で足りるくらいしかいません。私の視野はかなり狭いので、実際にはその10倍以上はいるのだと思いますが。
その中でもデメリットについて語れるとなると、かなり人数が限られてきます。好き嫌いではなく、構造上のデメリットを語るとなると、本当にひと握りしかいません。これはレビューする人が悪いのではなく、大手だとメーカーに気を遣って書けないこともあるためです。
メーカーはそんなことを望んでいなくても、ネガティブな内容を上司がばっさりカットすることもあるはずです。ここがメディアの難しいところです。メディアの多くは広告収入で成立しているため、スポンサーとなるメーカーに忖度するしかない構図になっています。
それはランニングに限ったことではなく、メディアは大きくなればなるほど配慮を求められます。その結果、真実が抜け落ちたレビューが掲載されたりします。YouTuberのレビューがもてはやされるのは、真実を語られるためだと私は考えています。
もっともYouTuberのレビューは提灯記事になってしまうことがほとんどで、なおかつメーカーの言葉をそのまま語っていることも増えているので、徐々に信頼を失いつつありますが。きっと私がこれからレビューするシューズも「フィット感が素晴らしい」一色になるはずです。
でも本当はそんなことはないはずなんです。すべての人にフィットするランニングシューズなんてこの世の中に存在しませんから。表があれば必ず裏がある。その裏を語れるかどうかが私にとっての生命線です。ただし、逆張りにならないように気をつけながらですが。
