ワークマン:好みかどうかは別として進化するデザイン

先日ワークマンの勉強会に参加してきました。ランニングアイテムに特化して紹介している私にとって、勉強会そのものは、RUNNING STREET 365としてはそれほど意味がないのですが、 ビジネスという観点で見れば学ぶことが多々あります。

ワークマンは格安であることが強みで、 残念ながら以前のほどの勢いはなくなっています。 これは格安ブランドが必ずぶつかる壁の1つで、ユニクロでさえも安いということだけでは、 人気を維持できなくなった時期があり、結果的にほどほどの値段で魅力的なアイテムを販売するようになっています。

安いけど、ダサイではもう売れない時代。ワークマンが もてはやされていた頃、 多少ださくても、それを大幅に上回る価格の安さがありました。 でも安さは飽きられます。もっともワークマンそのものは新規店舗が増えており、全体の売り上げがそれほど落ちているわけではありません。


かつてのようなインパクトがなくなっただけ。ただそこで留まり続けないのがワークマンの面白いところです。勉強会で気づいたのはとにかくデザインにこだわっているということ。神は細部に宿ると言いますが、デザインもちょっとしたカットの違いで美しくなったり格好悪くなったりします。

以前のワークマンのウェアは、意図的に格好悪くしているのではないかと思うほど魅力がなく、よほど個性的なアイテムでない限り、自分で買うことはほとんどありませんでした。 私はワークマンのアンバサダーですが、おそらくどのアンバサダーよりもワークマンのアイテムを購入していません。

他のアンバサダーはワークマン愛に溢れているのですが、私の場合は980円のシューズに惚れ込んだ、ただそれだけです。 ワークマンの店舗に行くのも数ヶ月に1回とかなり少なめです。そして購入するのはソックスなどの小物ばかり。


そんな私がこれは欲しいかもと思うアイテムが、 勉強会ではいくつも紹介されていました。 ワークマンと組むメーカーやデザイナーの質が上がったのかもしれません。かつてはデザイン性より機能性を重視してきたわけですが、アパレルに参入したことで、デザインが重視されるようになってきたのでしょう。

例えば、今シーズンからワークマンで白い襟付きのワイシャツが販売されます。価格は2000円もしません。かつてはそのようなワイシャツを取り扱うこともなく、取り扱ったところでデザインがどこかおかしいものになっていたのですが、勉強会で見たものはほんの少しだけ洗練さがありました。

おそらくSサイズがないので、購入することはないと思いますが、持っていっても、いいかなと思えるクオリティーになっているということがちょっとした驚きになっています。 こうやって過去の成長に引っ張られることなく、変化をしていく。これがワークマンの凄いところです。


鶴巻温泉に戻ってきてから、自分なりの制服を決めようといろいろ試行錯誤しているのですが、これといった服装がいまだに見つかっていません。 普段着もそうなのですが、マラソンで着る万里の長城マラソンユニフォームもそろそろ新しいものに変えたいところ。

違和感なく自分らしさを ファッションで表現できる。これは想像以上に難しいことで、 50年近くもファッションに無頓着な生き方をしてきた私にとって、いまさら自分のスタイルを構築するというのは、そもそも無理な話なのかもしれません。

でも、立ち止まらずに挑戦していけば、必ず落としどころが見つかる。ただはっきりしているのは、現時点ではワークマンのアイテムが含まれることはないということ。どれだけワークマンにセンスがよいアイテムが増えても、そもそも私の好む路線とは違います。とか言いながら1年後に全身ワークマンになっている可能性は否定できませんが。

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