AppleからiPad airとiPad miniのSIMフリー版が発売されると発表があった。いまさらだけど、SIMフリーってなんだよという人のために軽く説明しよう。これまでは同じiPadでも携帯電話回線を使って通信しようとするとソフトバンク、au、ドコモでそれぞれ専用の端末が必要だった。その結果、ソフトバンク回線用のiPadをドコモの回線では使用できないような仕組みができていたのだ。そしてどの回線でも使える端末をAppleが販売するというのだ。
メリットがまったくわからないという人もいるだろう。実はこれまで売られていた携帯電話回線を使えるiPad airとiPad miniは、国内では回線の相互利用ができなかったが、海外では他の携帯会社回線を使うことが出来た。SIMフリー端末のメリットは海外で使えるということにあったのだが、そもそも海外で使えていたわけで国内ではそれぞれのキャリアで使っていればいい。しかもほとんどの場合、端末代が実質タダなわけだ。わざわざ高額なSIMフリー端末を買う必要などない。
ところが、各キャリアの月額の通信費がべらぼうに高い。しかも2年縛りがある。なんとなく気持ち悪い。家の光契約よりも遅い携帯回線を使うほうが高額だなんてどうにかしてる。
もうひとつSIMフリーのメリットが有るとすればMVNOと言われる格安で携帯電話回線を使える業者だ。SIMフリー端末を購入してそのMVNOの回線で契約すれば、これまでよりも格段に通信費を下げることができる。端末代は高いが総コストは下がるので最近ではこのMVNOを利用している人が増えているように感じる。ちなみに、わたしは昨年からOCNの格安プランを利用し、月額980円でiPad miniをどこでもネットに繋がる端末として使っています。
わたしはそのSIMフリーのiPad miniのSIMを購入するのに昨年は香港まで行き、今年は上海で購入してた。そう、これまでは海外で購入するか輸入されたものを買うしかSIMフリーのiPad miniを手に入れられなかったのだ。それが、これからは日本国内にいながら買えるのだから、こんな素晴らしいことはない。これを機に各キャリアはSIMでの縛りをなくしてもらえないのだろうか。
海外にSIMフリー端末を買いに行く楽しみはこれでなくなってしまったが、手軽に国内でSIMフリー端末を買えるというのはありがたいことだ。もっともこんなことで喜ぶのは一部のわたしのようなガジェット好きぐらいかもしれない。普通の感覚なら、wi-fi専用でいいとか、各キャリア縛りでいいとなるはず。でも、困る困らないの問題ではないのだ。自由であるかどうか、それがすべて。自由なライフスタイルにSIMフリーのiPadはなくてはならないものなのだ。もちろん、わたしの中だけの話ですが。
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