普段はあまり乃木坂46とかアイドルの話はしないのですが、乃木坂46の山崎怜奈さんが、7月でグループを卒業されるというのをラジオで発表したと聞いたので少しだけ。私は乃木坂46の2期生が好きなのですが、山崎怜奈さんは残り2人になった2期生の1人です。
テレビ番組などに出ることも多く、帯で昼のラジオ番組を持っているのに、1度も選抜に選ばれることのなく約10年間を乃木坂46のメンバーとして過ごした彼女。そういう意味では卒業してからの期待値が1番高い人でもあります。
2期生が好きと書きましたが、山崎さんを含めていま残っている2人(もう1人は鈴木絢音さん)が、推しとは言わないまでも考え方や言葉の選び方などが好きな2人。きっとそう遠くないうちに2期生はみんないなくなるのだと思うと不思議な気分です。
自分よりも遥かに若い子たちが、人生における大きな節目を迎えるわけです。一般人は社会に出てこれから活躍しようかという年齢で消えていくのは、なんとも儚いもので、短い期間に輝こうとするから人を惹きつけるのかもしれません。
私なんかは人に見られるのも、注目されるのも好きではなく、だから自分の言葉を文章にしてこうやってブログに書きます。そうなるとどんな注目される記事を書いても、私に目がいくのは身近な人だけで、知らない人の前に自分の姿をさらす必要はありません。
私が何者かであれば、そこから人前に出る仕事も考えられたのかもしれません。それが20代とかだったら、きっと嬉しそうに出ていって、勘違いした大人になっていたかもしれません。でも、46歳にもなれば目立つこと、人前に出ることの大変さやリスクがわかってくるので、華やかな世界へのあこがれもなくなります。
この世界に楽な仕事などひとつもなく、どんな仕事もプラスとマイナスのエネルギーがあり、プラスが大きい仕事は間違いなくマイナスも大きく、心身ともに削られていきます。だからやり方を間違えると大衆の消耗品にされて終わります。
そういう意味では、乃木坂46の2期生はマイナスの部分が大きい状態でスタートしたのもあって、浮き沈みが激しくなく、堅実に耐えきる人が多かったような気がします。山崎怜奈さんはその中でも孤高に近いイメージがあり、上手に注目される立場になっていったような気がします。
そういうのは天性なのか、それとも緻密な計算に基づくのかはわかりませんが、どんなときも前を向いている姿は私にとって大きくはなくても刺激にはなっていました。勇気をもらうとかそういうのは、アイドルに限らず誰に対してもないのですが、努力を積み重ねている人はシンプルに負けたくないという感情が湧いてきます。
別に勝ち負けではないのですが、私のような才能に恵まれたわけではない人間としては、努力の量だけは負けたくないという思いは常にあります。努力を継続することに才能は必要なく、やるかやらないかだけなので、そこだけは誰にも負けたくないんです。
それでも自分に甘いところが顔を出してしまうものですが、そういうときに山崎さんのような人が活動しているのを見ると「負けてたまるか」となるわけです。勘違いしないで欲しいのですが、山崎さんに才能がないと言っているわけではありません。
才能も容姿も天性のもの、もしくは親から受け継いだものがあり、その上で努力も怠らないで、自分だけの道を進む。それは年齢に関係なく尊敬しますし、負けたくない気持ちも湧いてきます。そうそう、UberEatsの配達中に、1度だけ山崎怜奈さんらしき人にすれ違ったことがあります。
全然どうでもいいことですが、最後になって思い出したので蛇足。
彼女に限らず、アイドルという青春を選んだ人たちが20代で燃え尽きるのではなく、卒業した人たちがそれぞれがまた新しい花を咲かせてもらいたいですね。もっとも応援はしませんけどね。「お前ががんばれ」って言われる立場ですから、なんとなく視界の端っこで見てるだけ。