24時間マラソンの直前、膝を痛めてしまいました。どこかのテレビ局の24時間マラソンじゃあるまいし、こんなタイミングでケガをして24時間マラソンを走りきっても、1人として涙を流してくれないわけで。
わたしが膝を痛めたと言うと、きっと一部の裸足ランナーたちからは「シューズなんか履いて走るから」と言われそうですが、否定はしませんが今回のケガの理由はもっと愚かで……
膝を痛めた根本的な理由はひとつではないと考えています。もともと階段向けの体づくりをしていたのもあり、ジャンプ系のハードな練習を繰り返していました。おそらくこの段階でいつ故障してもおかしくなかったのでしょう。
その後に、箱から出したばかりのランニングシューズで、いきなりフルマラソンを走りました。いつもと違うフォームで走りましたので、途中で何度か膝が痛くなりましたが、それは今回とは違う箇所です。
でも疲労が溜まったのは間違いありません。マスコミが得意とする「1部分だけを抜き出して強調する」手法を使えば、「シューズが悪い」と言えなくもないですが。
わたしにとって、裸足とシューズのどちらが原因だったかというのは正直どちらでもいいですし、そもそも今回ケガをしたのは、わたしの不注意というか好奇心のようなものが原因です。
「1日かかとを付けずに歩いたらどうなるか」
裸足ランナーなら1度は思いますよね?(え…ないですか?)ものすごい質の高いトレーニングになると思ったんです。今週は練習できる時間が限られていたので、ちょっと焦っていたのもあります。
かかとを付けずに歩けば、いいトレーニングになるはず。
でも、その思いはわりと早い段階で打ち砕かれました。かかとを付けずに歩こうとすると、どうやっても足が旋回してしまうので、これはケガをするかもしれないと思い、そこで一度ストップします。
これはトレーニングには使えないという結論にしましたが、そこからがわたしの愚かなところで、「何で足が旋回するのだろう」ということが気になります。
動物なのだから、かかとは付けずに歩けるはずだし、足だってまっすぐに出るはず。なのに何も意識せずに歩くと、足が旋回して、接地時に膝がねじれます。
「なぜ?」
気になると止まりません。
危ないからと思ってやめたのに、気になったのでまたかかとを付けずに歩いて、いろいろ試します。
そのときは問題ありませんでしたが、翌日に小さな違和感となっていました。そこでやめればいいのに、違和感になるのには理由があるはずだと思って、またかかとを付けずに歩くわけです。
完全なる追い討ちです。昨日の朝、起きたときには明らかな痛みがありました。ただ、痛みにもいろいろ種類があるからと思って、とりあえず朝ランを始めます。
これはまずいとすぐに気づきましたが、今度は「裸足ならなんとかなるかも」なんて思って、公園まで行き裸足ラン。追い討ちでボロボロなのに、さらなる追撃です。
おかげで、今日のウルトラマラソン練習会は中止です。昨日のランレコード練習会も参加できず。
自分のことをそこそこ愚かだと思っていましたが、ここまでとは…
とりあえず今は安静にしていますが、根本的な痛みの原因を探ろうとしたり、痛みの刺激を減らす方法はないだろうかと探ってみたりと、余計に悪化するようなことばかりやっています。
ケガしたときは自分の体を知るのに最大のチャンスですから(この考え方がもう……)。
馬鹿につける薬はないと昔から言いますが、まさにそのとおりの状況です。してはいけないと分かっていても、自分で痛い目にあわないとやっぱり止められない。そして気になることは放置できない。
そういう性格がいまの自分を作っているんだと思うと、膝の痛みもまた心地よ…いやなんでもないです。
自分の良いところと悪いところというのは常に裏表で、悪い部分を消すと良い部分も消えるもの。無色透明な人間になりたいなら悪いところも直していけばいいと思います。
わたしはどの角度から見てもスマートな人間ではありませんので、悪いところをさらにこじらせて、良い部分を高めていきたいわけです。わたしの良い部分がどこにあるのかは分かりませんが。
いずれにしても、性格は直さなくてもいいとして、ケガは直さなくてはいけません。24時間マラソンを走れないなんてありえませんから。回復をさせつつも体力の低下を最小限に抑えて、今できる最高の状態で1週間後を迎えます。
そのうえで走れなかったら…夢の島競技場で24時間1人宴会してます。そのときはビールの差し入れよろしくお願いします。
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