飛脚の写真って見たことありますか?下のリンク先に江戸時代後期に撮られた飛脚の写真があります。全身刺青ですごいことなっていますが、1枚目の写真をみたときにずっと不思議だったことがあります。
http://share.system.vc/17/197997
それは長距離走者とは思えないほどに発達したハムストリングです。すべての飛脚がこのように太い足というわけでもないですしが、それでもいまのマラソン界のトップにいるアフリカのランナーと比較すると明らかに太くなっています。
ハムストリングスが発達する走り
わたしはずっと筋肉に頼らない走りを追求してきました。アフリカのランナーのように細い体で効率よく体を使って走るのが理想で、筋肉は錘でしかないと考えていたので、飛脚の写真を始めてみたときに頭の中に?マークがいっぱいです。
ハムストリングが発達しているランナーは「蹴りだし」をしているランナーで、飛脚のハムストリングが発達しているということは飛脚は「蹴りだし」をしているということになります。
でもナンバ走りの先にあるのは体全体を使った走りであって「蹴りだし」を不要とする走りだとわたしは考えています。ではなぜ飛脚のハムストリングが発達しているのか?
その答えがやっとわかったかもしれません。
飛脚は蹴りだしているからハムストリングが発達しているのではなく足の裏側の筋肉の反発力を使って走っている。これが正解ではないでしょうか。
足全体の裏側を常に軽く圧縮させて走る
筋肉は圧縮されると盛り上がります。この状態はバネを縮めたような状態になり、圧縮を開放する力が働きます。この力を推進力に使うことで速く走れるのではないかというのがわたしの推測です。
言葉で説明しても伝わりにくいのですが、まず足を肩幅ぐらいにして立ちます。骨盤は立てたまま膝を軽く曲げます。その次に状態を少し後ろ(顎の位置で5cm程度)に下げます。この状態で腰を少し落とすとハムストリングに圧がかかります。
この感覚を維持したまま歩いてみてください。ものすごく歩きやすくなります。坂道でもすいすい上れます。ある程度感覚を掴んだらつぎは走ってみます。自分が思っている以上のスピードが出るはずです。
この走りに難点はハムストリングの疲労にあります。ずっと軽く圧縮された状態にあるので慣れないうちはきっと5kmも走れないでしょう。でも繰り返し続けることで30km〜40km、かける圧を調整できるようになったら100kmでも走れるはずです。
そして気がつけば発達した飛脚のようなハムストリングスの完成です。
明治時代まで日本人はつねに膝を軽く曲げて生活をしていたという話もあるため、これならば飛脚のハムストリングが太くなる理屈に筋が通る事になります。しかも「蹴りだし」をしないのでナンバ走りの状態にも持っていけます。
これまで取り組んできた膝を落とすように走ることも可能なのでこれまでの経験が活きてきます。むしろパズルの最後の1ピースが見つかったような状態です。
理屈の上では完璧です。あとは長い距離を走れるかどうか。取り組んで数日の愛媛マラソンでは20kmまではなんとかなりました。長野マラソンでは30kmまでは行けそうですが、問題はその先、そしてどうやって裸足ランニングにつなげていけるかです。
ようやくわたしだから教えられるランニング、人に教えてもいいんじゃないかというレベルのものにたどり着きました。長野マラソンの結果次第で、春からランニングを教える方向にも進んでいく予定です。
スポンサーリンク
コメント