朝日新聞デジタルさんの有料会員記事に、私が取材を受けたUberEats記事が掲載されました。受けたときに仮名じゃなくてもいいですと言ったものの、デジタル版とはいえ朝日新聞に自分の名前が載るというのはドキドキするものです。記事は有料会員向けですので全部は読めないのですが、UberEatsの配達員がタワマンを避ける理由についてインタビューをしてもらいました。
朝日新聞デジタル:https://www.asahi.com/articles/ASPBP4255P7WULEI005.html
取材を受けた時から状況が少し変わっていますが、タワマンの配達が面倒なことには変わりありません。先日のアイドリングタイム(16時くらい)にCoCo壱のカレーをダブルで受けたら、タワマンの中でもかなり手間がかかるマンション×2件(同じタワマン)で、無駄に受付から2往復。1件終わらないと2件目の部屋がわからないので。1件目終わったら2件目がわかるのだから終了すればいいじゃないかと思うかもしれませんが、タワマンの高層階は圏外。
まあそんなこんなで配達に時間がかかりました。時間がかかったので調整金が出るのですが、そもそもアイドリングタイムでダブルでも元が格安料金というのもあって、調整金は雀の涙。まあ受けた自分が悪いんですが、ダブルだと配達先がわからないんですよね。アイドリングタイムに1件くらいならやってもいいんですけど、ピークタイムにはまず行きたくないタワマン。もっともすべてのタワマンが厳格なわけじゃないんですよね。
普通に正面から入れるタワマンもあります。それでも湾岸エリアは基本的には近づかないほうがいいというのが、配達員の間での共通認識。調整金が付いたところで時給換算すると最低賃金以下になることもありますから。でも100%NGというわけじゃなくて、その辺りは加減が難しいところ。私の場合は心理ストレスの大きさがひとつの基準になっています。
あるタワマンは防災センターの担当者がとても丁寧で物腰も柔らかく、業務用エレベーターもスムーズに乗れることが多いので嫌いじゃないです。私の活動エリアだとすぐに次の案件が飛んでくるのでロスがありません。でも同じようなエリアでも、防災センターの対応が悪いタワマンや業務用エレベーターが常にフル稼働しているようなタワマンはストレスなので受けたくないわけです。
受けたくなくても夕方とかは受けますけどね。受けないとただ時間が流れるだけということもありますから。その判断が上手いかどうかで稼げる人と辛くて辞めていく人の分かれ目かもしれません。UberEatsの配達員なんて3ヶ月以上続く人はごくわずかだと思います。いや、切羽詰まってなければ1ヶ月も続かないのが現実。体力に自信がある人でないと消耗するだけですし。
UberEatsの配達なんて誰にでもできる仕事ですが、3ヶ月以上続けられる人は限られています。もっともバイクでの配達もありますし、電動アシスト自転車もあるので全員の体力がすごいわけではありません。まあ1000配達以上自転車でしていたら、それなりに骨のある人間か切羽詰まっているかのどちらかだと考えていいでしょう。そういう人はUberEats配達以外でも稼げると思うのですが、生き方は人それぞれ。
芸人さんとか芸能界で生きていく人は、夢があるからそれなりに頑張れるかもしれません。でもやはり体力も精神力も求められる仕事。別にリスペクトはいりませんが、みんな楽して稼いでいるわけではないということを知っておいてもらえれば。新人の割合が多いので、楽して稼げると思って配達している人もいるかもしれませんが、1ヶ月もすればここは桃源郷ではないと知ることになります。
ではどうすればタワマンに配達するようになるか。それはもうシステム上無理なのかなと。注文するときにチップを付けられるようにしたら変わるのかもしれませんが、そのチップがちゃんと配達員に払われているのかどうかもブラックボックス。仮にちゃんと払われるとしても、先にお金で釣るというのも変な話ですし、そもそも高いお金を払ってUberEatsを使ってるのに納得しないはず。
ちなみに私のチップもらい率は絶望的に低いです。現金配達時に「お釣りはいいですよ」と言ってもらえるくらい。いずれにしても、この「タワマンには届けたくない」というのは現時点では解決策はなく、タワマンから注文する場合には配達員が早く決まるように祈るくらいしかありません。
今回書いてもらった記事の無料部分だけではわからないのですが、有料会員の部分には私以外の人からの言葉も掲載されており、UberEatsの言い分なども書かれていて公平な内容になっています。現状を偏ることなく正しく伝えるという、本来のジャーナリストとしての記事になっていて素敵だなと。
私なんか公平な記事を書くのが苦手で、感情も込めてしまうことが多々あるので、そういう記事の書き方も学ばなくてはいけません。やっぱりプロの書く文章はわかりやすいです。まぁこのブログで書いた記事を面白いと思って声を掛けてくれたので、このブログでも物書きのプロに引っかかる何かがあったということで。それはそれで励みになります。
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